「めんたいぴりり」
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    2019年1月16日 中洲大洋 監督:江口カン

    別に実話だから偉い、なんて普段は絶対思わないんだけどな。
    主人公のモデルが知ってる人、ではないけどよく知ってる人の身内となると
    やっぱりちょっと話が違ってくるよね。
    いや、博多名物めんたいこの生みの親の川原氏と言えば
    福岡の人の誰もが「知ってる人」な感じを持つだろう。
    その人物をやっぱり福岡の人がよく「知ってる」博多華丸さんが
    演じるんだから応援しないわけにはいかないでしょう。
    何しろ、福岡の人はうざいくらいに福岡自慢が大好きなので
    福岡から全国区になった「めんたいこ」も「博多華丸・大吉」も
    ものすごく誇りにしてるし自慢したいのだ。

    だからちょっと映画としての評価がわかんなくなる部分もある。
    初めにドラマありきだったせいか、お話も小さなエピソードの積み重ねで
    TV的とも言えるし、
    主役の華丸さんの芝居がやっぱり、TVや舞台ならともかくってとこもあるし。
    スケソウダラさん初め、彼を囲むキャラクターのコミカルさも
    ドラマで「このキャラありき」で観てる人にはともかく
    いきなり映画で観た人についていけるのだろうかとも思うし。

    でももうそこは、博多新喜劇と割り切って楽しんでほしい。
    明太子の特許をとらずに誰にでもつくれるようにしたのも、
    福岡の文化には惜しまずお金をだしてくれるのも、
    本当に事実に基づいていて、だからやっぱり
    あの愛されるキャラ、華丸さんが演じるのが正解だと思うから。
    あとね、「華丸・大吉」ファンには映画の中の二人の関係が
    実際の二人もあんなかなぁとニヤリとする感じもみどころ。
    そういう意味ではスケソウダラさんも大吉さん以外には
    考えられないんだよねぇ。

    とりあえず映画を観たあとはめんたいこが食べたくなる。
    普段は米の汁のほうが好きな私も
    炊きたてご飯にめんたいこがほしくなる。
    ここはスーパーではなくて「ふくや」いや、「ふくのや」のめんたいこ
    買いに行くかな、やっぱり。

    | 立石 義江 | 映画観る日々 | 23:40 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
    2018年映画ベスト10
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      2018年の映画館での鑑賞本数は58本
      バーフバリ3回、カメ止め2回、ボヘミアンラプソディ3回と複数回みた映画もあるので
      実質は53本。
      昨年が入院があっても70本(まぁ入院期間に外泊して映画みたりしたからね)。
      その前は82本だったのを考えるとだいぶ減りました。
      まぁ減らさな身がもたんな、と意図的にそうしたってのもありますが。
      で、順位はつけずにこの10本、という選び方。
      「バーフバリ 王の生還」
      「セブンシスターズ」
      「スリービルボーズ」
      「シェイプ・オブ・ウォーター」
      「万引き家族」
      「カメラを止めるな」
      「バトルオブセクシーズ」
      「寝ても覚めても」
      「ボヘミアン・ラプソディ」
      「聖なる鹿殺し」

      順位はつけず、と言いながらやっぱり「バーフバリ」と「ボヘミアン・ラプソディ」はダントツ。
      圧倒的な映像・音、もちろんお話。
      映画を観る楽しみとカタルシスがつまってる。
      「ボヘミアン・ラプソディ」がゴールデングローブをとりましたけど
      賞レースと的な観点だとやっぱり「スリービルボーズ」と「シェイプ・オブ・ウォーター」。
      うまいなぁとうなる脚本、うっとりする水の景色。
      「カメラを止めるな」は私にとっては小劇場演劇をみているようで、
      別ジャンルという気もしますが、やっぱりおさえておきましょう。
      映画や芝居をこころざすものにとっての夢でもありますし。
      多くの人がいれそうな「グレイテストショーマン」は私の琴線には触れず。
      「ラ・ラ・ランド」の時と似たような感じで誰にも共感できないかった。
      逆に「バトル・オブ・セクシーズ」は一般的に佳作ぐらいの作品だと思いますが
      私の琴線にふれまくりでした。
      「セブンシスターズ」や「聖なる鹿殺し」のような
      近未来のありえない設定や不思議な世界観にすっとはいらせてくれる映画は大好き。
      芝居でいうとイキウメの前川さんの世界に近いかも。
      「万引き家族」は樹木希林さんと安藤さくらの圧倒的女優力。
      「寝ても覚めても」、甘くて苦い記憶をたどるような恋愛映画。
      たくさん泣いたし心が揺れた。
      次点としては「ウインド・リバー」「ブリグズリー・ベア」あたりかな。

      | 立石 義江 | 映画観る日々 | 07:28 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
      「A GHOST STORY」
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        2018年12月12日 KBCシネマ 監督:デビット・ロウリー

        そうか、幽霊は「人」ではなくて「場所」につくのか。
        だから私は幽霊に会えないのか・・・

        怖い映画は苦手だ。
        GHOSTの話と言っても、予告編を観て怖いわけではなさそうだなと思って見に行った。
        幽霊ものと思って観に行ったら、実はタイムシフトもので、
        でも結局ファンタジーだった、みたいな不思議な映画。
        その不思議さが好きな人もいそうだけど
        謎も多いし、つっこみどころも多い。

        お話はなんちゃない。
        引っ越しを控えていた若いカップル。
        事故で突然死んでしまう男。
        男は幽霊となり、女を見守る。
        女が引っ越したあともずっとその家で待っている。
        住人がかわり、やがて家も朽ちて壊されてしまっても・・・

        まず、人によってはここでどんびきしそうな幽霊のビジュアル。
        欧米の子どもが絵に書きそうなシーツかぶっただけの単純な姿。
        これは私には逆に好感度だったけど。
        なんか、滑稽でその分少しもの哀しいルックス。
        幽霊が何ができて何ができないかの「ルール」みたいなのについては
        ちょっとつっこみどころありだなぁ。
        お皿をしっかり握ったり、電球の点滅を操れるのに
        あの手紙をつまむことはできなかったり。
        「時間」を超えてしまうことについても「それ、ありなの?」という不思議な設定。
        幽霊が生きていた頃の自分を見ているって、なんか矛盾する気がする。
        まぁこのシーンが一番せつなくて一番素敵なシーンだったりするんだけどね。
        ルーニー・マーラーは「キャロル」の時もそうだったけど
        美しければ美しいほど哀しいね。
        いや、逆かな。
        哀しければ哀しいほど美しい人だね。


        | 立石 義江 | 映画観る日々 | 22:48 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |