「かがみのかなたはたなかのなかに」
0
    2018年1月27日 北九州芸術劇場中劇場

    お子様もご一緒に、的な案内の割にはシュールでブラック。
    まぁ、子供はけっこうシュールなの好きだよね。
    実際、結構笑い声がきこえてきてた。
    鏡のあちらとこちらの「たなか」と「かなた」。
    二人が背格好も似ているのに「けいこ」と「こいけ」の
    あのギャップはずるくない?
    てか、長塚さんずるいよね。
    見ずにはいられないもの、全部持っていっちゃう(笑)。

    「たなか」と「かなた」の見事なシンクロダンスに惚れ惚れし、
    「けいこ」と「こいけ」のギャップに笑っているうちに
    物語はけっこうブラックな展開。
    人はだんだん欲張りになっていくものかしら。

    長塚さんのこいけがミサカに見えて、妙に愛おしかったのは内緒の話。

    | 立石 義江 | - | 12:36 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
    「三度目の殺人」
    0
      2017年10月1日 t-joy博多 監督:是枝裕和

      もやりとする映画だ。
      事件の真相や「三度目の殺人」というタイトルに対して
      もやりとしたものが残る。
      それだけ、観客にゆだねた大人の映画とも言えるのかしら。
      役所さん演じる三隅はどこかぬるりとつかみどころなく、
      彼だけが知っているはずの真実さえ揺れ動くよう。
      福山さん演じる重盛は、
      裁判もビジネスとわりきった仕事ぶり。
      正しいことはしてるのだろうけど
      そこに司法の正義のような感じはしない。
      いや、ここに出てくる司法関係者皆に
      正義の匂いはあまりしない。
      裁判もまたお役所の仕事なのだという感じ。
      その中で、三隅には死刑判決がおりる。
      この判決がタイトルの「殺人」だとすれば
      三隅は自分自身を殺すことで裁いたのか?
      いや、この第三の殺人に加担した人間はほかにもいるのではないか・・・
      投げかけられたこのもやもやは嫌いじゃないけど
      やっぱり事件の真相を知りたい気持ちもあるよねぇ。
      あぁ、もやもや。

      | 立石 義江 | 映画観る日々 | 12:55 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
      「散歩する侵略者」
      0
        2017年9月10日 ユナイテッドシネマキャナルシティ13 監督:黒沢清

        大好きなイキウメ前川作品の映画化。
        なかなかに豪華なキャスト。
        すごく楽しみなのと同時にすごく心配で公開翌日に見に行った。
        「太陽」映画化の時のコレじゃない感が強かったから。
        映画は別物と、オリジナルの脚本になるのは仕方がないとしても
        せめて前川さんの世界観みたいなのは伝わってほしいと思うから。

        結果、黒沢監督は冒頭からガツンと前川ワールドに連れてってくれた。
        つかみはOKのオープニングから前半は結構面白かったな。
        後半は、絵としてその辺りだしちゃうんだ?ってとこもあるけど、
        そこは映画だからね。
        舞台とは逆に絵にしなきゃしょうがないってのもわかる。
        でもやっぱり火の玉とか混乱する人々とかだしちゃうと
        なんかチープになるよねぇ。
        何よりも侵略の何が怖いのかのポイントがずれていく気がする。
        ラストシーンが舞台と違うのもやむなしだけど、
        なんかこの作品のキモになるとこはそれじゃない感が残る。
        いや、わたしの個人的好みかもしれないけど、
        一番怖いのはそれじゃない、とか、辛いポイントはそこじゃない、とか。
        ジャーナリストの桜井が暴走していく様とか
        桜井と侵略者の少年天野の共感する部分をだしたかったのかもしれないけど
        やっぱり余分な気がするなぁ。

        このあとWOWWOWで放送されたスピンオフの「予兆」もみたけど
        こっちのほうが面白かったかも。
        侵略者がガイドを支配していく様子とか
        支配されない特別な力を持つヒロインとか
        オリジナルな設定が加わり、より黒沢ワールドなんだけど
        むしろ、前川さんの描く怖さに近い気がした。
        概念を失くすことの怖さやじわりと侵入してくる侵略者の恐怖。
        火の玉飛んできて侵略されるなんてシーンはアメリカ映画に
        任せときゃいいんじゃね?

        | 立石 義江 | 映画観る日々 | 09:26 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |