「髑髏城の七人 SEASON花 ライブビューイング」
0
    2017年5月15日 t-joy博多 

    アカドクロ、アオドクロ、ワカドクロと
    ゲキシネでは何度みたか知れない「髑髏城の七人」。
    新しい劇場での花ドクロ、ライブビューイング。
    よく考えたら、これ、すごいことだ。
    もともと舞台って、舞台上の役者が
    生身で、今、演じていることを
    その場で、たくさんの人と、共有する場所。
    カメラを通してるとは言え、やっぱりこれはライブ。
    さらに全国で一斉にこの作品を見てる人がいるってなんか感慨深いよねぇ。
    さらに、すごいことに、ライブなのにすばらしいカメラワーク。
    何度もゲキシネで見てきた作品だから
    何の違和感もなく見てたけど、よく考えたらすごいことだよね。
    あれだけのスピード感ある舞台をまるで映像作品のように
    観たいところをちゃんと見せてくれるカメラ。
    いい仕事するよねぇ。

    今回の髑髏城の目玉はなんといっても
    「シアターアラウンド」という新しい舞台の仕組み。
    舞台がまわらずに客席がまわる、という。
    正直、映像で見てても普通に舞台がまわっているように見えて
    ちっともそのすごさがわからなかったけど、
    カーテンコールの映像でようやくそういうことかと思った。
    確かに通常の回り舞台よりもさらにテンポよく
    疾走感ある舞台転換だよな、とは思ったけど。
    これ、役者さんの運動量ハンパないよねー。
    その分舞台の奥行がなさそうなのがどう見えるのかは
    映像ではさほど気にならなかったけど、
    もしかしたら殺陣のシーンの面白さとかは
    従来の舞台のほうがいいのかもしれない。
    何しろ、新感線の舞台での殺陣はメインだけじゃなくて
    周りや奥も含めてどこ見ていいかわかんないから。

    と、なんか劇場のことばかり気にして見てしまったが
    お話は、名作「髑髏城」で間違いなし。
    小栗君の捨之介も安定感あり。
    特筆すべきは成河:天魔王の狂気と古田新:雁鉄斎のやりたい放題か。
    しかし、よく考えたら生の髑髏城は
    97年の大野城しか見てはいないんだな。
    そのせいかあのバージョンが一番好き。
    古田さんがもう一度捨之介をやってくれるなら
    大枚はたいても観に行くなー、ステージアラウンド。

    | 立石 義江 | 芝居観る日々 | 20:39 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
    「純心そわれ」
    0
      2017年7月7日 Bar Sirocco

      中村雪絵、満を持しての上京前の雪絵まつり。
      いや、ちゃんと落語も芝居もやってましたけど
      ある意味、雪絵を愛する人たちが企画し
      雪絵を愛する人たちが観客として集う
      雪絵壮行会。
      終始、和やかであたたかい空気の流れる居心地いい会場。
      あんなにバッドエンドな話ばかりなのにね。

      まずは「落語」棒鱈。
      こないだ寝過ごしでソネス落語で聞き損ねたのできけてよかったわ。
      雪絵ちゃんらしい顔芸や唄をつめこんで
      熱演しすぎて着物のすそが乱れちゃうのもご愛嬌。
      「臆病な王子様」
      熊本のベテラン劇団きららの池田さんの脚本を
      若い女の子たちが全力で。
      もちろん雪絵ちゃんが中心にいるんだけど
      その全力故にどこかすがすがしい作品に。
      その分、せつなさ感がちょっと弱まったかなぁ。
      「ハンドメイド」
      劇団ぎゃの芝居の中でも大好きな作品だったので
      最後にこれが見られたのは本当によかったな。
      てか、私はこの手のブラックファンタジーの脚本が
      一番中村雪絵らしいと思ってる。
      溢れる毒とちょっとの色気。
      こちらは、逆にベテランが魅せてくれたね。
      三原氏のぶあいそ顔は魅力的。
      出番は少ないけど、クールビューティーな木村加南子も
      ダンス担当冨田文子もおいしいね。カメオ出演的な。
      なにより木内さんの場をつくる力、そしてこのために
      来福してくれた贅沢感素敵。
      「成長記録」
      脚本家として一番はまるのが「ハンドメイド」なら
      役者としての雪絵ちゃんのはまり役はこちらかな。
      シャイで臆病でそのくせ自意識過剰。
      ん?これは?もしかして?と思わせてからの
      ラストシーンがちょっと唐突な気がするが
      まぁそのブラックさも含めて雪絵節。
      個人的にはマイクゥのキャラがお気に入り。
      あと、男の子の役をやっていたせいか
      さきよちゃんが大好きなコロさんに似てて
      ちょっとときめく。




      | 立石 義江 | 芝居観る日々 | 09:46 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
      「はじまりへの旅」
      0
        2017年4月28日 T-joy博多 監督:マット・ロス


        豊かな生活って何だろう。
        人としての賢さとか強さって何だろう。
        その生活の仕方は全く違うけれど
        ロングランヒットしていた邦画「人生フルーツ」を思い浮かべた。
        日々の生活の中に通る確かな信念のようなもの。
        ただベンのやり方は少し極端で頑固。
        自給自足でくらしは成立していても
        社会と分断された生活では
        妻の病気や子どもの成長に追いつかない。
        いや、妻や子供のためにも、と意地になればなるほど
        追いつかなくなっていたのだろう。
        そのことに気付き、子供たちと別れた彼が
        髪を切り、ひげを剃るシーンがせつない。
        ま、ひげ剃ってからのがずっといい男だったので
        結果よかったんじゃないかと思いましたけど。
        個性的でキュートな子供たちがとても素敵だった。

        にしてもさぁ、6人はやっぱり多すぎやしないかと思うのだ。
        もちろん、日本だって昔は5人6人兄弟は当たり前だったわけだけど、
        社会と分断した山奥の暮らしで子ども6人って
        そら母ちゃん病気にもなるわ、なんて超現実的なこと考えてしまった私は
        それはそれで現代社会に染まりすぎですかねぇ。


        | 立石 義江 | 映画観る日々 | 13:33 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |