北九州芸術劇場プロデュース「彼の地供
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    2018年2月25日 北九州芸術劇場小劇場

    歌えちゃうんだよなぁ、私。北九州市歌。
    出て行きたかったけど、今も帰りたいとは思わないけど、ふるさと。
    確かに呪いかもな。
    歌っちゃうなぁ。あぁー、我が市きたきゅーうーしゅー。

    前作「彼の地」が北九州という地に根をはった父と
    どうしてもその地になじめない息子の話だったとすると
    今回は根っこを持てなかった母と一度はでていった娘のお話。
    堅実な職人の父親に寄り添えなくて
    自由に、でもどこか寂しげに生きた母親がとても魅力的で憎めない。
    でも、身内にはこういうのきついよね。
    いっそ憎めたら、忘れられたら、と思うよね。
    もちろん、今回も群像劇として、
    洞海湾を挟む恋人たちのやりとりも
    仕事をばっくれた友人を迎える醤油屋さんの優しさも
    花火職人の兄弟と兄の想い人のやるせなさも
    みんなみんな愛おしい。
    自転車漕いで門司までいっちゃう多田ちゃんの気持ちわかるわ
    って私がチャリ乗るのが好きなだけか。
    でも北九州は広すぎてチャリで走り回る気にはならんけどな。
    スペースワールドは私が大人になってからできたので、
    そこまで思い入れはないけれど
    子供の頃からの思い出がある世代には今回の閉園は辛かっただろうなぁ。

    「彼の地」とは違う新しい「彼の地供廚世辰燭韻
    寺田さんだけは前作の設定を引き継いでるのかな。
    どちらにしても桑原さんの描く愛のある世界。
    しばらく脳内ヘビロテ決定の北九州市歌。

    | 立石 義江 | 芝居観る日々 | 12:31 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
    「娼年」
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      2018年4月12日 中洲大洋 監督: 三浦大輔

      三浦大輔さんは
      舞台でも映画でも大胆な性描写で話題になる人だ。
      セックスのまわりに滲んでいる
      人の欲望や弱さ・醜さを
      普段タブーにしている性といっしょにあぶりだしてしまう人だと思っているが
      今回はちときれいごとになってないかいと思った。
      男娼となる松坂君が綺麗なのはまぁお約束。
      そうじゃないと「娼年」が成立しないものね。
      客となる女性たちは、年上であっても皆美しく知的だし、
      クラブオーナーとの関係もなんかきれいごと。
      まぁこれは原作がそうなんでしょうねぇ。未読なので。
      クライマックスの再試験のシーンはちょっと笑っちゃいましたね。
      あんなにこれでもか!とやらなくてもあの三角関係は十分伝わると思うけど。

      松坂君のお尻は尻フェチの私には眼福でしたが、
      セックスが若いというか一方的というか。
      あれがお金払うプロのセックスなのか?
      てか、再試験の時もちっとも成長してるみたいに見えないし。
      男性目線のAVセックスみたい。
      むしろわざとAVっぽくやった旅館での旦那の前のプレイが一番面白かったわ。

      でもね、セックスシーンでなぜかうるうるしちゃうのも確かなのよね。
      欲望って満たしても満たしても寂しいものなのねー、なんて考えちゃった。
      欲しいものは永久に手に入らない。
      私的なクライマックスは馬淵さんと江波さんのエロさかしら。
      残念ながら二人とも脱いではくれなかったけど。




      | 立石 義江 | 映画観る日々 | 12:31 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
      「火花」
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        2017年11月27日 天神東宝 監督:板尾創二

        正直映画としてはもったりしてると思った。
        ドラマ版は10話完結でつくられたらしいからね。
        小さなエピソードが積み重なることで愛しさが増すようなタイプの
        お話だからね。
        2時間の映画にまとめると中途半端になっちゃったのかも。
        だからと言って、ダメと映画も否定しきれないのは
        私が菅田君ファンだからなのと
        バイト生活の売れない芸人というのが
        演劇をやってる人間とも通じるものがあるからかなぁ。

        努力や熱だけではどうにもならないもの。
        「才能」と言いきってしまうには残酷で
        でもやっぱりそれだけでもなくて。
        どれだけの芸人さんが
        どんな思いで上を目指し、
        去っていったかを思うとたまらないのは
        やっぱり、芝居の世界で
        去っていった仲間をたくさん見送ってきたからかなぁ。

        木村文乃が金髪だし変顔するしで
        初めは誰かわからんかったよ。
        子供のようにじゃれあう男二人を見守るすごーくいい女やったけど
        あれはダメだよ。男がダメになるよ。
        てか、神谷、ダメでしょう。
        彼女に支えてもらってるうちに何とかならんかった時点でダメだったんだろうなぁ、既に。
        「売れる」をゴールにするなら
        ここでダメならもうこれ以上はムリって時期があるんだろうなと思う。
        自分は、芝居の世界にしがみついて生きてるくせに
        そんなこと言える立場じゃないけどね。



        | 立石 義江 | 映画観る日々 | 12:49 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |