またひとつ灯がきえる
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    2017年1月14日 TSミュージック

    今年はストリップ70周年の記念すべき年らしい。
    なのに、ひとつ、またひとつとストリップ小屋の灯は消えていく。
    新しい劇場どころか移転やオーナー交代さえ難しい風営法のもと
    このままではストリップという大衆芸能は消えていくしかないらしい・・・
    今年は既に1月末で広島第一劇場、1月15日で新宿のTSミュージックと
    閉館が決まっているってことで、はるばる行ってきました。
    もちろん、これだけが目当てなわけじゃなくて、
    東京行く目的はいろいろあるわけだけど、
    行ったこともない劇場の閉館を嘆くより、
    せめて一度でも足を運んでこの目で見たほうがいいなってのが信条で。
    それで、昨年は広島にも2回も行っちゃったんだけどね。

    TSミュージック閉館1日前、常連さんやかつてのファンでいっぱいの劇場に
    私のような一見さんが来るのも申し訳ないかなと思いつつ楽しんだ。
    初めての小屋、空港から直行で荷物も多しでおろおろしてたら、
    荷物ここ置きと言ってくれるおっちゃん、
    お目当の踊り子さんだけ見たらいいからここに座っときというおっちゃん。
    すっごい朝早くから並んでゲットした席だろうに。
    みんな優しい。
    ポラ撮影に並ぶ人たちの通路も確保できないぎゅうづめ状態、
    せめてもの通路確保にとポラの間、外で待ってたら
    寒そうですねとホッカイロ渡してくれたおっちゃんも。
    一旦階段降りてったからわざわざ買って来てくれた?
    外に案内で立ってるスタッフも、
    近くのコンビニ教えてくれたり、記念の写真撮ってくれたり。
    こんなに心優しい人たちに支えられた劇場がラストを迎えてしまうなんて・・・
    思うにストリップを愛する男たちは
    踊り子さんをすごくリスペクトしていて
    その気持ちが私たち一般女性客にもでてるのではないかしら?

    もちろん踊り子さん達もお客さんたちの愛とリスペクトに応えての熱演。
    TSミュージック、初めてだったけど
    A級小倉以上に小さな劇場。
    カラフルに照明に彩られた小さな舞台。
    幅1m程度の花道は踊り子さんが斜めにしか横になれず
    それでも盆もないので
    姐さんたちは器用に着物やドレスの裾をさっとひいたり
    美しい足技で四方のお客さんにアピールしたり。
    花道の中ほどでフープを使うアゲハさんの演目に
    お客さんにあたらないのかとハラハラするほど。
    栗鳥巣さんと京はるな、渚あおいトリオの
    キンブレ演目はあいかわらず女性ファンも多くもりあがっておりました。
    お初にお目にかかった目黒あいらさんのキレキレのダンスも素敵だったし
    虹歩さんの艶のある踊りも好き。
    でもやっぱりアゲハさんのたまごが
    ちょっと不思議ちゃんの彼女のキャラにもとても合ってて
    一番好きだったかなー。
    あとは、虹歩さんとアゲハさんのチームショーという
    レアなものも見せてもらいました。
    鳥姐さんたちのあけっぴろげなエロさとは
    また別な湿り気のある女同志のエロス。
    そして、アゲハさんは舞台に足がついている時よりも
    空中にいる時のほうが生き生きとしている(笑)。
    やっぱりあの人天使なんだわー。







    | 立石 義江 | 観る日々 | 20:49 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
    関ジャニ∞「関ジャニイズ エイターテインメント」
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      2017年1月2日 ヤフオクドーム

      音楽のライブは映画や芝居と違って感想が書きづらいので
      普段はあまり書かないのだけれど、今回はジャニーズのコンサート初体験ということで
      ちょっとだけ、感じたことを。

      噂にきいていた通り、
      エンタテイメントとして盛りだくさんなステージ。
      そのための舞台機構や派手な演出も。
      たぶん、今考えられる最先端な技術や膨大な人力を尽くして
      つくってるんだろうなぁ、。
      一番すごいと思ったのは、
      少しでもファンの近くに行こうというメンバーのサービス精神と
      そのためのあらゆる工夫。
      あの広いドームにセンターステージ。
      円形のステージ外周は回り舞台になってる。
      どこからでも見られるスクリーンはもちろん。
      四方にのびた花道とサブステージ。
      客席通路を行くトロッコや
      なんと気球のようなものでスタンド客にも
      少しでも近くへ近くへ。
      「近くへ行きたい」「届けたい」という
      ‘熱’を持ってる彼らに感心した。
      もちろん、ファンの側の
      彼らに向かうものすごいベクトルというか求める心というかにも。
      どんなにスターとしてのオーラがあろうとも
      やっぱり、双方向のベクトルがないと成立しないものだよね。
      何万人を相手のショーなんて、と
      当たり前っちゃ当たり前のことに妙に感心。
      でも、熱を帯びた「こっちむいて光線」を送るのも
      なかなかにエネルギーが必要なことだよね。
      改めて大人になってから、ジャニーズや韓流にはまって
      追っかけになる人ってすごいパワーがあるんだなと思った。
      コンサートはじゅうぶんに楽しかったけど
      私にはイチからアイドル追っかけするパワーはもうないし、
      むしろ青春時代のアイドルにもう一度会いたくなったな。

      | 立石 義江 | 観る日々 | 14:16 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
      「ジュリエッタ」
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        12月24日 KBCシネマ 監督:ペドロ・アルモドバル

        冒頭、画面いっぱいに飛び込む鮮やかな赤。
        引っ越しの準備をするジュリエッタの部屋着の赤。
        若き日のジュリエッタが夫となるショアンと出会った時の澄んだ青いドレス。
        彼女に暗い影を落とし続ける電車の男の黒い服。
        とにかくこの監督の色づかいが好き。
        ジュリエッタが電車で出会ったショアンを追いかけて行った街の海の青。
        ジュリエッタの実家の父が引退して暮らす田舎の乾いた白茶けた景色。
        この監督の色づかいが好きってことはスペインの風景が好きってことかもしれないな。

        にしても、スペイン人ってとことん恋愛至上主義。
        電車で出会った男が自殺したことでショックを受けた彼女を救うのは
        ショアンとの情熱的な出会いだし、
        娘も救えなかった彼女の心の闇を忘れさせてくれたのは
        新しい恋人のロレンソだし。
        「母」の娘への思いを描く映画でありながら
        ジュリエッタは常に「女」なんだよなー。
        もちろん、どちらかを捨てることなんかできないわけだから
        ある意味当たり前のことなんだけど
        日本人は「母」どころかある程度の年齢以上の女性を
        「女」としては描かない、というか
        その部分に蓋するようなところがあるからね。
        「大人の女」がでてくるヨーロッパ映画はやっぱり憧れだなぁ。

        | 立石 義江 | 観る日々 | 21:02 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
        「湯を沸かすほどの熱い愛」
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          11月15日 ユナイテッドシネマキャナルシティ13 監督:中野量太

          母の愛、とか家族愛とか言っちゃうと陳腐だな。
          かと言って、どう言えばいいかわからないけど、
          もっと大きな愛をもった人。
          その愛がどうしようもなく埋められない寂しさの穴から
          きてるというせつなさ。

          娘安澄の杉花、すごくいい。
          泣きそうになってくしゃっとくずれていく顔、
          泣き顔、泣きながら笑う顔、全部いい。

          さらによかったあゆこ役の伊東蒼。
          泣きながらしゃべるとこ、なかなか笑わないとこ。
          かわいい顔しないところがかわいい。

          宮沢りえは確かによかったんだけど
          お母ちゃんの色=「情熱の赤」というのがあまり似合わない気がして。
          というか、あのお母ちゃんのキャラクターが私にとっては「赤」な
          感じがしなかったのかな。
          彼女の激しく力強い行動の陰には
          いつも哀しさや怒りがはりついているようで
          「情熱の赤」、きれいな真っ赤ではない気がしたのかな。
          あの衝撃的なラストに結びつけるには
          やっぱりあのお母さんの色は「赤」なんだろうし
          娘の安澄から見た憧れとしての母の色は彼女が描いたリンゴのように
          きれいな「赤」なんだろうけど。
          うん、まさに「命を燃やす赤」。

          しかし、とにかくみんなよく泣く映画だ。
          あとで思い返すとちょっとあざとい感もする。
          お母ちゃんが倒れたあとの展開がもっとあっさりしててもよかったのかな。
          ピラミッドとかね、ずるいやろ。いや、泣いたけど。




          | 立石 義江 | 観る日々 | 13:07 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
          劇団HallBrothers「中央区今泉」
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            11月11日   なみきスクエア

            ホールブラザーズ「中央区今泉」。
            東区千早だけど今泉っぽい。
            若者の悩みも中堅の踏ん張りも中年のふっきれ感も、それぞれに今泉っぽい。
            都会で生きる人々の群像劇。
            自分探しをするよな若者の悩みが浅いなとか
            恋愛と言いつつここまでしか踏み込まないんだとか
            思う部分もあったけどそれもまた若さゆえ、という感じもするし。
            逆に中年チームについ思い入れをしてしまうのは
            私の年齢ゆえか、ベテラン役者の安定感ゆえか。
            都会でツッパリながら生きていくことを潔く諦める雑貨屋オーナー。
            田舎をでて図太く都会で生きていこうとマルチに手を出した女。
            移り変わる街と人をしっくり見守る隠れ家バーの女バーテンダー。
            自分の不器用さを棚にあげ、若者の恋愛や就職を応援する中年アルバイター。
            彼らもみな器用にきれいに生きてるタイプではないけれど
            やはり年を重ねただけの、あと一歩の踏込や踏ん張りがきいてる感じがね、
            同じ中年としてはここちよい。

            そしてよく建てたね、3階建セット。
            街の景色を凝縮したようなその景色。
            大きなセットを生かした同時進行的なセリフ運びは
            この劇団のお得意だけど
            群像劇でどの話が主軸ってのがない分だけ少し散漫な印象もあった。

            HallBrothersさんの芝居を観ると「ていねいな仕事をしているな」と思う。
            今回、急きょの代役とか劇団さんとしてはいろいろ大変だっただろうに
            その「ていねい」な印象がかわらない。
            「劇団」として、同じ空気とか色合いとかを共有してきてるんだろうなと
            ちょっとうらやましく思った。


            | 立石 義江 | 観る日々 | 23:54 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
            鏡の国の舞姫
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              12月3日 広島第一劇場

              今年はこの話題多すぎじゃないかのストリップ。
              ストリップという大衆文化は風前の灯。
              なんとかしたい思いでとうとう遠征までするようになって。
              この広島第一劇場も夏の今度こそ閉館と聞いて一度行き
              今度こその1月末閉館の知らせを受けてぜひもう一度の再訪。
              A級小倉よりも広くて天井も高い。
              何より、両壁面の鏡の中の踊り子さんたちがとてもとても美しい。
              やっぱりいい小屋やなぁ・・・
              これが最後と言いながら遠征したけど、もう1回くらい行きたい。
              あいかわらず感想というか自分メモ。
              どの踊り子さんを見たのか、どの演目を見たのか忘れぬために。



              真由美
              今回香盤の中ではいちばんのグラマラスボディ。
              タッチショーでの盛り上げトークもお上手で
              外出から帰ってきた冷たーい手を包んでおっぱいさわらせてくれました。
              ありがとう。

              藤愛美
              実はこの方を追いかけて広島まで来たような。
              今年春のA級小倉で芸の細かさとポージングの美しさに一目ぼれ。
              今回も4コだし。そのバラエティがまた素敵。
              しかもこの4演目、小倉で見た2演目とは別。
              どれくらいネタ持ってるんだろう・・・
              タイトルは私が勝手につけてます。
              ・さくら
              さくらにちなんだ曲を集めて。桜の下、春にときめく少女が恋する乙女になっていく様。
              「さーくーらー」と呼びかける愛美さん超絶かわいい。
              ・青い鳥
              絵本の「青い鳥」を読みながら眠ってしまった少女。夢の中の青い鳥の美しくもなまめかしい踊り。ベリーダンス風の衣装と振付。本当に芸達者な人や・・・
              ・カルメン
              ラテン調にアレンジされた「ワインレッドのこころ」。
              男装のマタドールの衣装からフラメンコ衣装のカルメンに。
              個人的には男装の衣装のかっこよさにほれました。
              ・おいらん
              好きになってしまった客の男を待って焦がれる花魁の姿。
              行燈を使ってシルエットで見せる濡れ場のエロス。
              美しいあんよのライン、あごから首のラインがあってこその
              影絵の世界。ストリップでこの表現があったとは。

              川村あいね
              1週間前に小倉で見たばかりのあいねさん。
              3月に引退と知ってもう一度見たいと思っていたから好タイミング。
              この方も4コだし。
              チョコレートの精になるやつがだんぜん色っぽくて好きだったな。
              しなやかやわらかな踊りはもちろんだけど
              客席への目線の配り方がうまい。
              あと、パンツやパンツを脱ぐしぐさのエロさが好き。

              清水愛
              きれっきれのダンス。
              和服であんなにきれるダンス、初めてみたかも。
              チームショーでの男装もお似合いのキリリとした美人。
              香坂めぐみ
              20周年記念というからかなりのベテランさんのはずやけど
              そうは見えない、お肌もつやつやの長身美人。
              首が長くて小さなお顔で和物が似合いそうやったけど
              チームショー、途中までしか見られなくてごめんなさい。
              | 立石 義江 | 観る日々 | 12:54 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
              KUDAN Projekt「くだんの件」
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                11月13日   伊丹アイホール

                いつか見たいと思っていたKUDAN Project。
                いつからか私の中で伝説のようになっていたこの芝居が
                関西で見られる。
                スケジュール帳にいつでも消せるように鉛筆で小さくメモってはみたものの
                今年は「維新派」を観に関西遠征もしたし
                12月の公演準備もあるし、無理だよなーと
                そのうち小さなメモも消してしまっていた・・・
                はずなのに、それなのに。
                土曜の夜に外出先で見てしまった、大阪在住の友人のこれから観るというつぶやき。
                見たあとのふわふわしたつぶやきに思わずリプライをつけたのが過ちだった。
                「これは絶対に観たほうがいい!!」という彼女の確信に満ちたリプライ。
                なんならチケット確保の手伝いまでしてくれるという直接のメッセージ。
                翌日曜日は、気になる芝居等はあったけれどどれもチケットは買ってはいない。
                珍しくまる一日予定のあいてる休日。
                行きたいけれど・・・の気持ちはもういつしか行くっきゃないにかわっていた。
                帰宅して、これからでも行ける一番安い方法を検索し始めたのはもう
                日付がかわって日曜当日。
                まぁ、ディスカウントチケット屋で新幹線のチケット買うしかないわな。
                こんなことなら事前に心を決めて手配しておけば、いくらでも安く行く手はあったのに、
                と嘆いたところでしょうがない。
                このお金は最初からなかったものと思えばいい、と開き直って
                朝から大阪に向かう。

                と、前置きばかりが長くなってしまいましたが
                もう本当に行ってよかった。

                時代にとり残されたような、何を売っているんだかよくわからないレトロな店の店頭。
                店番をする男と昔この町に住んでいたという男。
                昔、こっそり飼っていたという「くだん」という生き物はどうしたのだろう。
                いや、「くだん」って架空の生き物じゃないのか・・・
                時に緩く、時に激しくやりとりする2人の会話。
                えっと目をこすりたくなるような小さな、不思議なしかけの数々。
                笑ったり、ちょっとヒヤリとしたりしながらも
                どこか夢の世界をふわふわと浮遊するような不思議な感覚。
                そして、ふわりとびまわったあげくにドスンと地に叩きつけられるような
                寂寥感あふれるあのラスト。
                いや、叩きつけられたけど、決して不快ではないのだ。
                むしら「おー、やられたー」と爽快感さえ溺れるくらい。
                爽快感と寂寥感とってむちゃくちゃ矛盾した感想だけど
                こればっかりは観らんとわからん。
                だから本当に観に行ってよかったんだよ、ね、ミサカ。




                | 立石 義江 | 観る日々 | 23:26 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                灯台とスプーン「海を渡る獏」
                0
                  11月18日   FUCA

                  FUCAは影が似合う劇場だ。
                  冒頭のノリコの踊るシーン。シルエットがくっきり壁に浮かび上がる。
                  とても美しい。

                  でも正直お話にはのりそこねた。
                  いや、お話が嫌いなわけじゃないんだな。
                  震災によって愛する人たちを奪われたノリコ。
                  日常に戻れそうで戻れない、それを見守る優しい人たち。
                  ともに生きて行こうとする人も。
                  海の向こうから見守り続ける人も。劇団HPでの作家さんの文章も読んだ。
                  実際に気仙沼に行き、感じ、遠く福岡からでもなんとか
                  寄り添おうとしている誠実な空気も感じた。

                  ただ、誰にも感情移入できなかった。
                  今ひとつ会話になってる気がしない。
                  セリフがすべて沈み込んで届いてこない感じ。
                  客席に対してもだけど舞台の上の役者どうしでも。
                  FUCAという会場のせいもあるのかな。
                  コンクリの床の冷たい感じ。
                  投げた球が跳ね返ってこないような感じ、あるもんな。

                  あと、もったいないな、と思ったのはキャンドルのシーン。
                  客席にキャンドルを並べれば、舞台から見ればそれはきれいだろうけど
                  客席からは、お客さんにさえぎられてごく一部のキャンドルしか見えない。
                  あそこは、客席から見てきれいなように、舞台の側にキャンドルを
                  置いたほうがよかったのじゃないかしら。
                  てか、キャンドルのはかない光に浮かびあがる
                  光と影もFUCAの白い壁には似合うかもなぁ、なんて。

                  | 立石 義江 | 観る日々 | 23:26 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                  「永い言い訳」
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                    11月5日 KBCシネマ 監督:西川美和

                    めんどくさい男だね、幸男ちゃんは。
                    ものすごくプライドが高くて
                    そのくせおだてられたからって素直にのれるタイプでもなくて。
                    素直じゃない自分に自分自身がイライラしてる。
                    対照的に描かれてる陽一君も
                    誰か側にいないと生きていけない
                    それはそれでめんどくさい男で。
                    まぁめんどくさくない人間なんてそうそういないわけで
                    そのめんどくささをお互いに引き受けあうのが夫婦ってものかもしれない、
                    子育てというめんどくさくて愛おしい作業も含めて。
                    なんて、結婚してない私が言うことじゃないけど。

                    寂しさを浮かべた表情で深夜バスに揺られる妻夏子の横顔からは
                    「もう愛してない、かけらも」なんて爆弾が投下されるとは
                    想像できなくて
                    彼女はもっと幸男ちゃんのめんどくささを引き受けたかったのかもな。
                    プライドの高い幸男ちゃんは、「どんと引き受けてくれよ」と言えない人だから
                    、だからよけいにめんどくさい。めんどくさいの二乗。

                    でも困ったことにこういうダメンズに女は弱い。
                    葬儀での言葉どおり、
                    妻以外に髪を切ってもらうことなく
                    伸びていく幸男ちゃんの髪。
                    積もっていく悲しみ。
                    ダメダメだけどセクシー。
                    ものわかりよすぎて心配になるお兄ちゃんと
                    子どもを貫く妹、
                    バスを乗り過ごして泣き出したお兄ちゃんの
                    少年の心とそれを言わないでという男の心。
                    こどもたちもとても愛おしくていい。









                    | 立石 義江 | 観る日々 | 23:16 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                    元祖オタ芸?
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                      11月27日 A級小倉

                      自分の公演も近くてせっぱつまってる、余裕がない!
                      割にはまたストリップかよ、と言われそうですが
                      消えてしまいそうな大衆文化、ストリップの灯を絶やさぬために。
                      行ってみたい!という女友達がいれば連れていきます。
                      そしてどうせならわかみほさんを見てほしいから。
                      夜のお稽古までに福岡に戻らねば、で滞在時間は短かったけど
                      リボンさん、しかもダブルでぴったりいきの合ったリボンさんを
                      見られてかなり満足。
                      ピンと伸びた足先、美しく反った踊り子さんの裸体に向かって
                      白いリボンがふわっと伸びていき
                      身体に触れる寸前にスッとひいてくあの美しさ。
                      もう曲のタイミングもよく知ってらっしゃるんだろうけど
                      両サイドからぴしゃりのタイミングで飛ぶリボンには
                      思わず「おお」と声をだしてしまった。
                      初ストリップの友人とも、
                      「客席も一緒になって盛り上がる、踊り子さんはアイドルだね」
                      なんて話をし、それなら差し詰め、リボンさんやタンバリンさんは
                      オタ芸の元祖なのかも?とか。
                      いや、もっと言えばリボンさんなんて、踊り子さんの演目やタイミングも
                      熟知している歌舞伎のおおむこうに近いかも、なんて言い過ぎかしら?

                      あとは自分メモのためにそれぞれの踊り子さんの感想を。
                      踊り子さんの名前って似たような響きの人が多いので
                      どなたを見たことがあるのかすぐ忘れるのよ。
                      今回も川村あいねさんを初めましてと勘違いしてましたもんねー。

                      伊吹天音
                      卑弥呼かな?古代の巫女さんをイメージしたような衣装が
                      首が長く長身な彼女によく似合う。
                      着物のような衣装を肩から半分落しゆっくり振り向く仕草や、
                      チラ見せの美学で歩いてくる姿。
                      見せ方やじらし方がお上手。

                      夕樹
                      きれっきれのザ・ジャズダンスな踊りのうまさからも振付のタイプからも
                      なかなかのベテランさんとみましたが、そのベテランの技は
                      タッチショーでのトークでさらに炸裂。
                      友人もタッチショーのエロくなさ(笑)、ほのぼの感に驚いておりました。

                      遠野こころ
                      正統派アイドル。
                      ふりふりの衣装、もダンスもかわいらしく
                      昭和のアイドルの系譜ここにあり!
                      ローカルアイドルとかやってる子はAKBばかりじゃなく
                      こんなの勉強してみたらどうでしょう(笑)。

                      若林美保
                      もう言うことはありません。
                      1STめから吊りの演技が見られてもう大満足。
                      SOLA
                      華麗なロングドレスから可憐なミニドレスにかわってからの吊り。
                      足にまいた白いリボン、赤い縄。
                      彼女の指先ひとつ、目線ひとつから目が離せない。
                      吊りの空中技の美しさはもちろんだけど
                      身体を縄に預ける瞬間、キュッと爪先立ちになる瞬間が
                      たまらなく好き。
                      2STめまでは見られる予定が、おしおしで
                      女囚さそり、いよいよ縄を、といういいところで退出したのは辛かった。
                      黒い衣装に赤い縄。
                      身震いするほど色っぽかったのに・・・

                      川村あいね
                      お名前をすっかり忘れていて、初めましてと勘違いしてましたが
                      二度目ましての踊り子さん。
                      演目の途中からもしや見たことあるかもと気づきはじめ
                      オープンショーの猫耳でやっぱりと。
                      とにかく身体がしなやかで動きが美しい。
                      踊り始めた途端にさすがはトリとうっとり。
                      ちゃんと舞台の上で一枚一枚脱いでいく姿のエロさも抜群。
                      そしてヒップから太もものラインの美しさも群を抜く。
                      「ヤングマン」で4人の踊り子さんがバックダンサーとして皆でてきてくれたのも
                      大サービスでよかったですが、夕樹さんが一番振りをわかってらっしゃる感じが
                      さすが世代とちょっとニヤリ。




                      | 立石 義江 | 観る日々 | 01:23 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |