「グレイト・ギャツビー」
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    2017年7月22日 博多座

    数年前のデカプリオの映画「ギャツビー」が偉く気に入ってしまった
    お母ちゃんのたっての希望で観劇。
    何しろ80年生きてきて、初めて買ったDVDだもの。
    デカプリオファン、というわけじゃなく
    あの時代の空気や華やかな衣装がたまらんそうだ。
    今回のミュージカル観劇でも
    一番のお気に入りはちょっと退廃の匂いのする
    パーティーでのタンゴのシーンらしい。
    私はといえば、実は映画も含めてあまり共感できるストーリーじゃないのよね。
    純愛というには、屈折したギャツビーの思いと
    結局どこにも踏み出せないデイジーにイライラ。
    しかもこのミュージカル版では
    娘を「女の子だから、きれいなおばかさんに育てるの」と言い切ってしまう。
    まるで自分はもう、きれいなおばかさんには戻れないみたいな言い方してるけど
    結局、きれいなおばかさんじゃないか。

    ミュージカルは苦手、と言いながら
    ダンスのシーンはとても好き。
    歌は・・・これは「ピカイチ」観た時も思ったんだけど
    どうやら歌詞を聞き取りながら聴くのが苦手みたい。
    冒頭とラストに繰り返されるプールのシーンは
    とても舞台らしい表現で、哀しいけれど美しかった。

    | 立石 義江 | 芝居観る日々 | 23:54 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
    あひるなんちゃら「猫は地球を見て美しいと思わないよ」
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      2017年5月28日 LIVE SPACE anima

      金曜に福岡であなピグモ捕獲団の芝居を観て、日曜に四谷でこちら。
      福岡由来で共に東京での活動歴のある仲のいい2劇団、
      まぁさすがにこのハシゴの仕方はレアパターンということで
      関村さんからお菓子いただきました(笑)。

      あー、ほぐされたー。
      この2泊3日の東京観劇は、スケジュール的に内容的にも
      けっこうじりじりとハードなものがあったので
      日曜の昼下がり、ほわーと観るには最適なお芝居。
      宇宙飛行士を目指してまずは大学受験に挑戦するおじさんと
      その友人で家庭教師のおじさん。
      おじさん二人の噛み合うようで噛み合わないゆるい会話に
      むふむふする。
      楽観力?鈍感力?
      世の中にこれほど強いものがあろうかと思われる
      心折れない渡辺さんはどうにも憎めない。
      翻弄される根津さんはどうにもかわいい。
      ほぐされて癒されて、明るいうちから新宿で
      酔いちくれるのもいい具合。

      | 立石 義江 | 芝居観る日々 | 12:06 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
      ゼロソー「ピッチドロップ」
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        2017年7月17日 アイアンシアター

        熊本の劇団ゼロソーさんが
        震災の当事者だからこその新作で3都市ツアーとな。
        本当はホーム:熊本で観たい気持ちはあったんだけど
        日程あわず、一番近いツアー最終地北九州での観劇。
        地震を経験したからこそのリアルな痛みと
        現地熊本にいてさえ、被害の大小で感じる罪悪感や疎外感。
        それでいて、たくさんの愛と笑いの詰まった作品。

        「頭だけで生き残った女」
        まるで落語のようなシュールでとんでもない設定に
        なぜか納得させられてしまうのは
        たぶん地震によって「まさか自分の身にこんなことが起こるとは」ってことが
        本当に起こってしまったからなのかしら?
        松岡さん演じるホトリが底抜けに明るく、それがむしろリアルだったからかしら?
        昨年の7月にゼロソーさんのアトリエ花習舎さんに月光亭で落語に伺った時の
        彼女が、避難所をまわるボランティアに、劇場や公演活動の継続にと
        笑顔で駆け回っていた姿を思い出す。
        もちろんもともとの彼女の性格もあるんだろうけど
        あの地震を経験したことによって
        「笑える時、楽しい時をより一層楽しもう」みたいな気持ちがあったのかなぁなんて。
        実際、ラストはホトリや事態を受け止めきれなかったホトリの妹が
        気まずい時間をへて笑顔を取り戻したところで終わる。
        あのちょっと不謹慎(?)な笑いや最後の笑顔を
        熊本の人たちはどう受け止めたのか、やっぱり熊本で観たかったななぁ。

        避難所ですごす夜の話や
        救急車が来て自分の身体の死を確認する話。
        そして、旦那と自分の葬儀の相談をしたという話。
        ホトリの頭が見ているものは
        地震で突然の死を迎えてしまった被災者の方や
        その家族の方が見ているものなのかなぁ。
        受け入れられない突然の出来事を
        「見て」はいるけど、何にもできない・・・

        これは作品の一番肝の部分じゃないかも知れないけれど。
        頭と身体のことをとりとめなくぐるぐると考えた。
        実際ホトリのセリフの中にも
        残ったのが頭でよかった、とか
        身体がないから記憶が失われるってことはないだろうけど頭だけじゃなくて
        身体が記憶していたこともあるかもと一生懸命いろんなことを思い出している、とか。
        頭があるってことは感情や言葉があるってことで。
        人にとっての頭と身体。
        役者にとっての頭と身体。
        だってセリフに限らず日常生活だって感情が動けば身体も動くでしょ。
        身体がすくんだり、思わず手ぶりつけてしゃべったり。
        ファントム手足。
        これだけ感情がたかぶっているホトリの妄想の身体は今動いているのかな。
        松岡さんはどんな感じで演じているんだろうか。
        見えているのは首だけとは言え、肩を動かしたら動きが響くだろうし
        でも、思わず小さく身体動かしたりしてるんだろうかとかね。

        | 立石 義江 | 芝居観る日々 | 16:19 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
        蜷川幸雄シアター「身毒丸 復活」
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          2017年5月24日 t-joy博多 

          蜷川さんというより寺山ワールドなのか?
          異形のもの、人ならぬものが押し寄せてくるようなオープニング。
          見世物小屋のような。
          異世界の祭りのような。
          いや、蜷川さんもこういうテイスト大好きなんだろな。
          近年、さいのくにのシェイクスピアシリーズのイメージが強かっただけか。
          藤原君の芝居は一言で言うとまじめ。
          正直言うとちょっと息苦しくて苦手。
          この芝居での役柄ゆえか?とも思ったけど
          そう言えば、映画「ぼくだけがいない街」観た時にも同じようなこと思ったもんな。
          白石さんは、生で「百物語」を観たことあるからか。
          どうしても怖いおばちゃん(失礼)のイメージが。
          この作品の怖いながらも
          エロかったり、小悪魔的に女だったりする部分がかなり新鮮。
          でもやっぱり怖いおばちゃんやった。


          | 立石 義江 | 芝居観る日々 | 23:21 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
          ホールブラザーズ「人間の種類」
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            2017年5月8日 ぽんプラザホール

            乗り損ねてしまった。
            勝ち組とか負け組とか、それに対する妬みや不安とか
            ここのところの彼らが扱ってきた問題の集大成ともいえる作品で
            かなり評判もいいのに、なぜか私は乗り損ねてしまった。
            勝ち組・負け組という言葉がもともと嫌いだったり
            ちょっと自分も職場でごたごたあって思うとこあったり、
            まぁこちらの気分という部分は大きいけれど。
            もしくは、もう私には若い女の子のあがきというのが
            今ひとつわからなくなってしまったのかな。
            勝ち組・負け組という言葉に揺さぶられ
            悪戦苦闘している主人公とその友人の姿が
            今ひとつぴんとこなかった。
            厳しくいえば、「お前闘ってないじゃん」って感じかな。
            闇雲に「勝ち」をめざして突進しているようで実際は
            楽なほうへとふらふらとしているようにしかみえなくて。
            まぁそのふらふらっぷりがまさに、イマドキってことなのかもしれないけど
            なんだか感情移入はできなかった。
            その点、お母ちゃんは男性に依存しているようでも、
            なんというか、ぶれてない。
            いっそ潔いとか思っちゃったよ。
            その一生懸命っぷりや、ぶれなさぶりをどれだけ
            どっぷり安心して見ていられるのかどうか
            役者の技量の部分もあるとは思うけど。
            何かお尻がもぞもぞするような
            終始落ち着かない気分で見終わってしまいましたすみません。

            がっちり立て込んだ舞台が得意な印象のこの劇団が
            白いシンプルな舞台を家の中やお店とうまく使いわける。
            段差のある舞台を役者が駆ける。
            新しい世代の役者とともに新しいことにも挑戦している姿には好感。
            なんかイマイチだったみたいな感想になってますが
            今回の作品を褒めてる感想とかみてもちゃんと頷けるし
            幸田さんの若い役者さんを育てる力は信頼しているので
            次回作ももちろん見ます。期待してます。



            | 立石 義江 | 芝居観る日々 | 10:44 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
            「髑髏城の七人 SEASON花 ライブビューイング」
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              2017年5月15日 t-joy博多 

              アカドクロ、アオドクロ、ワカドクロと
              ゲキシネでは何度みたか知れない「髑髏城の七人」。
              新しい劇場での花ドクロ、ライブビューイング。
              よく考えたら、これ、すごいことだ。
              もともと舞台って、舞台上の役者が
              生身で、今、演じていることを
              その場で、たくさんの人と、共有する場所。
              カメラを通してるとは言え、やっぱりこれはライブ。
              さらに全国で一斉にこの作品を見てる人がいるってなんか感慨深いよねぇ。
              さらに、すごいことに、ライブなのにすばらしいカメラワーク。
              何度もゲキシネで見てきた作品だから
              何の違和感もなく見てたけど、よく考えたらすごいことだよね。
              あれだけのスピード感ある舞台をまるで映像作品のように
              観たいところをちゃんと見せてくれるカメラ。
              いい仕事するよねぇ。

              今回の髑髏城の目玉はなんといっても
              「シアターアラウンド」という新しい舞台の仕組み。
              舞台がまわらずに客席がまわる、という。
              正直、映像で見てても普通に舞台がまわっているように見えて
              ちっともそのすごさがわからなかったけど、
              カーテンコールの映像でようやくそういうことかと思った。
              確かに通常の回り舞台よりもさらにテンポよく
              疾走感ある舞台転換だよな、とは思ったけど。
              これ、役者さんの運動量ハンパないよねー。
              その分舞台の奥行がなさそうなのがどう見えるのかは
              映像ではさほど気にならなかったけど、
              もしかしたら殺陣のシーンの面白さとかは
              従来の舞台のほうがいいのかもしれない。
              何しろ、新感線の舞台での殺陣はメインだけじゃなくて
              周りや奥も含めてどこ見ていいかわかんないから。

              と、なんか劇場のことばかり気にして見てしまったが
              お話は、名作「髑髏城」で間違いなし。
              小栗君の捨之介も安定感あり。
              特筆すべきは成河:天魔王の狂気と古田新:雁鉄斎のやりたい放題か。
              しかし、よく考えたら生の髑髏城は
              97年の大野城しか見てはいないんだな。
              そのせいかあのバージョンが一番好き。
              古田さんがもう一度捨之介をやってくれるなら
              大枚はたいても観に行くなー、ステージアラウンド。

              | 立石 義江 | 芝居観る日々 | 20:39 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
              「純心そわれ」
              0
                2017年7月7日 Bar Sirocco

                中村雪絵、満を持しての上京前の雪絵まつり。
                いや、ちゃんと落語も芝居もやってましたけど
                ある意味、雪絵を愛する人たちが企画し
                雪絵を愛する人たちが観客として集う
                雪絵壮行会。
                終始、和やかであたたかい空気の流れる居心地いい会場。
                あんなにバッドエンドな話ばかりなのにね。

                まずは「落語」棒鱈。
                こないだ寝過ごしでソネス落語で聞き損ねたのできけてよかったわ。
                雪絵ちゃんらしい顔芸や唄をつめこんで
                熱演しすぎて着物のすそが乱れちゃうのもご愛嬌。
                「臆病な王子様」
                熊本のベテラン劇団きららの池田さんの脚本を
                若い女の子たちが全力で。
                もちろん雪絵ちゃんが中心にいるんだけど
                その全力故にどこかすがすがしい作品に。
                その分、せつなさ感がちょっと弱まったかなぁ。
                「ハンドメイド」
                劇団ぎゃの芝居の中でも大好きな作品だったので
                最後にこれが見られたのは本当によかったな。
                てか、私はこの手のブラックファンタジーの脚本が
                一番中村雪絵らしいと思ってる。
                溢れる毒とちょっとの色気。
                こちらは、逆にベテランが魅せてくれたね。
                三原氏のぶあいそ顔は魅力的。
                出番は少ないけど、クールビューティーな木村加南子も
                ダンス担当冨田文子もおいしいね。カメオ出演的な。
                なにより木内さんの場をつくる力、そしてこのために
                来福してくれた贅沢感素敵。
                「成長記録」
                脚本家として一番はまるのが「ハンドメイド」なら
                役者としての雪絵ちゃんのはまり役はこちらかな。
                シャイで臆病でそのくせ自意識過剰。
                ん?これは?もしかして?と思わせてからの
                ラストシーンがちょっと唐突な気がするが
                まぁそのブラックさも含めて雪絵節。
                個人的にはマイクゥのキャラがお気に入り。
                あと、男の子の役をやっていたせいか
                さきよちゃんが大好きなコロさんに似てて
                ちょっとときめく。




                | 立石 義江 | 芝居観る日々 | 09:46 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                あなピグモ捕獲団「樫江田四姉妹のすすめ」
                0
                  2017年5月26日 ぽんプラザホール

                  サイコーにかわいい衣装、
                  サイコーにCOOLな舞台装置、
                  サイコーにかっちょいいあかり、
                  お話もサイコーにPOPに仕上げてくるかと思ったら、
                  ちょいとボディブロウ。
                  そうかー、家族かー。そうきたかーとじわじわ考えてしまう。

                  やっぱり劇団は家族なのか。
                  俺はこの愛しい家族=劇団を守りぬくぞ、という
                  博士の物語であり、劇団主宰の宣言のようにもみえた。
                  そうなぞらえると、こちとらバツイチ。
                  帰る場所をなくしたフリーの役者は
                  なんとか自分の足で立つしかないやね。
                  ま、たまには誰かとご飯食べながらね。

                  大好きなイキウメのカタルシツだったかな。
                  「一緒にご飯食べればなんとかなる」って大好きなセリフがあって。
                  そんなことを思い出していた。
                  きっと「一緒にご飯食べれば家族にもなれる」。
                  いや、家族とご飯を巡る話みたいに感想書いてるけど
                  これ、一応近未来SFだっけ?

                  | 立石 義江 | 芝居観る日々 | 09:51 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                  清水きよしパントマイム一人芝居「幻の蝶」
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                    2017年6月24日 住吉能楽堂

                    確かに蝶の飛ぶのを観た。
                    あの住吉能楽堂の古めかしい舞台。
                    松の絵のバックのほかに何のセットがあるわけでもない。
                    シンプルな照明とシンプルな衣装。
                    でも、そこに蝶はとぶし
                    清水さんは、少年にも鳥にもなれる。
                    人間の身体って自由だなぁ。
                    いや、それ以上に人間の想像力って自由だなぁ。

                    観劇の二日前に、清水さんのパントマイムのWSを受けていたので
                    表現者としての身体について考えながらみた。
                    一日限り3時間ほどのWSで、パントマイムの基本をかじってみよう的な
                    駆け足なものだったけど、清水さんはまずは丁寧に身体をほぐすことから始めた。
                    必要な筋肉を鍛えるでなく、ぐいぐいストレッチするでなく、
                    身体を解放するようにゆっくりとほぐしのばしていく。
                    必要な動きを支える身体も大事だけど、必要な動きの邪魔をしない身体も大事なんだなと感じた。
                    よけいな緊張は伝えたい表現の妨げになる。
                    それは、セリフに関しても身体に関しても同じなんだな、と。
                    WSで触れた清水さんの人柄とともに
                    まっすぐに、表現や芸というものにむきあった舞台は
                    とても心地よかった。

                    | 立石 義江 | 芝居観る日々 | 12:47 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                    宝塚歌劇団月組「カルーセル輪舞曲」
                    0
                      2017年5月20日 博多座

                      幕があく。
                      キラキラと輝く回転木馬。
                      オルゴールのような音色で聞こえてくる「すみれの花咲く頃」。
                      もうそれだけで泣きそうになった。
                      ここには夢が、美しいものが、それらへの愛が溢れている。
                      もうそれだけで。
                      ほんと涙もろくなった、てか、どんだけ現実つらいんよ、
                      と自分に自分でつっこんだわ。

                      日本のレビュー誕生90周年と題し
                      歌と踊りでつづる世界の旅。
                      憧れのパリから、ミュージカルの本場ニューヨーク
                      メキシコで粋な殿方とテキーラを飲んだら
                      ブラジルでは陽気なサンバ。
                      そして舞台は宝塚へ。
                      おなじみのラインダンスに大階段。

                      一部のお芝居が始まったあとで、二部のショーのみのチケットが買えると聞いて
                      久しぶりの宝塚。
                      ただただ美しく華やかな舞台をため息をつきながら。
                      たまにはいいねぇ、こんなのも。

                      | 立石 義江 | 芝居観る日々 | 12:43 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |