「くー嶺街少年殺人事件」
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    2017年6月13日 KBCシネマ 監督:エドワード・ヤン

    いやー、長い。やっぱ長いよ。
    4時間休憩なしの映画って。
    途中でトイレ行きたくなったらどうしよう、とか
    よけいな心配ばかりしちゃうしさ。
    日本での公開時は3時間にカットされた映画だったらしいが
    むしろそっちが見たかったかも。
    台湾の歴史的背景、移住してきた家族の微妙な立ち位置や
    揺れる時代を描くのに必要な時間ということなんだろうけど。


    光と影の映画。
    暗い映画スタジオや教室を照らす懐中電灯のひと筋の光。
    教会で弟を待つ姉を包む教会のうす暗い空間とその外に広がる鮮やかな緑。
    暗闇の中での襲撃事件。
    そして、不安定な時代に思春期を過ごす少年少女の心の中の光と影も。
    シャオ・スーにとって少女シャオ・ミンは光だっただろうし
    自分も彼女にとっての光でいたかったのだろうな。
    その気持ちを暴力でしかあらわせない少年の心の闇。
    あっけないくらいに無残なラストが夕闇の台湾の景色とともに
    暗く広がる。

    あ、タイトルは文字化けしたのでしかたなく、です。

    | 立石 義江 | 映画観る日々 | 11:14 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
    「あぁ荒野 前編」
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      2017年10月15日 中洲大洋 監督:岸善幸

      息もつかせぬ2時間半。
      ちっとも長いと感じなかったな。
      てか2時間半あってもさらに後編もあるのかーってことが
      ちっともイヤじゃなくて、早く早く続きがみたい。
      正直、前後編になってる映画はあんまり好きじゃない。
      前編のあと時間がたっていろいろ忘れちゃうじゃん、とか
      前編がイマイチだったとしても後編観なきゃいけない気持ちになるじゃん、とか。
      実際「64」はもっと短い間隔で後編を観たかったし
      「寄生獣」は観なきゃいけないかなーと思いながら結局後編観なかったし。
      スターウォーズやハリーポッターみたいなシリーズものにも
      あまりはまったことはないし。
      いや、初めてじゃないかな。こんなに続きがみたい映画は。

      お話のおもしろさ。
      キャラクターの魅力と役者のよさの一致。
      60年代と近未来の時代背景の不思議なシンクロ感。
      どこから見ても面白い。
      原作は未読だけど、どちらかと舞台の人に思っていた寺山修二の世界。
      ボクシングやセックスのシーンは映像からでも
      生身の人間の熱が伝わってくるところがたまらない。
      菅田君びいきの私としては
      「帝一の國」も「銀魂」も観たけど、やっぱり菅田君はこうじゃなくちゃ、
      という暴れん坊で色気あふれる彼を観られたのも至福。
      意外にもユースケ・サンタマリアの片目にもちょっと萌える(笑)。


      | 立石 義江 | 映画観る日々 | 23:15 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
      「銀魂」
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        2017年8月8日 t-joy博多 監督:福田雄一

        いやぁ、ありえん設定におバカでとがったキャラ。
        ○マトからガ○ダムからナウ○カと、節操なく
        人のふんどしで相撲をとりまくる。
        まるでマンガ、マンガ。。。
        って漫画原作だもの当たり前か。

        漫画原作の制服映画がはびこる邦画には
        あまり期待していないのだが
        夏休み映画としてノーテンキに観るにはあり、ではなかろうか。
        原作のキャラ設定とかまるで知らなくても
        楽しめるようにはなってたし、
        少年漫画原作なのにイケメン目当ての女性も集められそうだし。
        菅田君大好き、なのはいつも通りだけど
        今回は柳樂君、岡田君のバカかっこよさ、
        勘九郎君の肉体美、というか露出っぷりと
        なかなかの眼福。
        天人のビジュアルとか妙にチープなのは
        狙ってのことなんだろうけど
        長澤まさみ演じる妙の衣装があまりに安易なのが気になった。
        色も柄も素材も、時代感もなければアレンジした形跡もなし。
        着物の中に「つなぎ」とか「ジャージ」とか
        現代のモチーフをアレンジした他の衣装に比べ
        その辺の呉服屋さんに売ってた附下をそのまま着せました的な着物。
        天下の長澤まさみに着せるには手抜きに見えたなぁ。
        少年漫画なんで、原作でもあんな感じの着物着てるんだろうなぁ。

        | 立石 義江 | 映画観る日々 | 21:56 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
        「ありがとう、トニ・エルドマン」
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          2017年8月1日 KBCシネマ 監督:マーレン・アーデ

          いたい。
          いたくて見ていられないというのが正直な感想。

          家族、特に父親との距離感ってほんとに微妙で
          前半、仕事中心の生活を送る娘と父のすれ違いや
          会話が続かない気まずい空気が痛すぎて。
          後半、トニ・エルドマンというおかしなキャラクターになって
          再登場する父。
          これがまたちょっと笑えなくて。
          彼女の歌と、ネイキッド・パーティーで
          ぐぐっと持ち直したものの
          なんとなく消化不良のまま終わってしまった。
          もともとの家族との距離感が欧米と日本では違うからかな。
          職場に親がやって来るなんて信じられない、という考えが先に立ってしまって。
          まぁ、親が遊びに来ていようが、病気だろうが、仕事優先が当たり前
          という日本の感覚のほうがおかしいんだと思うけど。
          やっぱり私自身の家族との距離感覚の不安定さゆえかな。
          じわりと笑えて、じわりと沁みてくるいい映画なのだと思うけど
          その前にいたくて正面から見ていられなかったよ。



          | 立石 義江 | 映画観る日々 | 08:47 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
          「暗くなるまでこの恋を」
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            2017年6月23日 フランス映画祭in西鉄ホール 監督:フランソワ・トリュフォー

            あぁ、美しいって罪ね。
            てか、あの完璧な美しさがなければあの犯罪もこの映画も成立しない。
            とばかりに、ドヌーヴがくそビッチぶりを発揮する映画。
            出会いの瞬間から、あんなバレバレな嘘をつかれ
            それでもオールOKなジャン・ポール・ベルモンドのデレデレ顔に
            初めは「顔か?顔がよければいいのか?」と
            ツッコミながら観ていた私も
            もう途中から、
            ベルモンドに感情移入しまくり。
            うん、うん、しょうがないよね。
            美しいんだもの、好きなんだもの。

            濡れ場でもない、何でもないシーンでさらっと脱いじゃう
            ドヌーブに驚き。
            てか、サービスショットなんだろうな。
            着替える必然の全くないところで
            さらっと着替えておっぱいだしちゃう。
            車の中で突然着替えるシーンとかもう笑っちゃったよ。


            | 立石 義江 | 映画観る日々 | 20:46 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
            「帝一の國」
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              2017年5月19日 ユナイテッドシネマキャナルシティ13 監督:永井聡

              ある名門校の生徒会選挙を通して
              現在の政治への風刺がうんぬんかんぬん、なんてこと考えず
              マンガ感覚で笑いながら観るのが吉なんでしょうな。
              イマドキのイケメン俳優が勢揃いで
              キャラクターもかなりとがってる。
              そういう自分も正直菅田君目当てで観たわけで、
              目の保養でガハガハ笑って満足しましたよ。
              菅田君はおバカやらせても達者な子だし、
              剛太郎さんが締めるとこ締めてくれるし。
              ちょっとツッコミいれたいとしたら
              結局彼女の美美子にやっつけてもらった宿敵菊馬を
              自分がやったと思い込んでるとこかしら。
              かわいくか弱げに見えた女子が実は強い!ってのは
              少年マンガによくあるパターンだろうけど、
              そこは、ちゃんと女子の力を借りたことを自覚した上で先へ進まないとさ、
              なんてぇのは、少年マンガの部外者発言なんだろうね。
              だって、帝一君、政治家になるんでしょ。
              自分の実力をわかって、ちゃんと他人の力を借りられる男にならないと。
              何でも自分の手柄と勘違いしてるとろくな政治家にならねーぞ。
              って、だから今の政治と重ねてみるよな映画じゃないんだって。

              | 立石 義江 | 映画観る日々 | 12:39 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
              「マンチェスター・バイ・ザ・シー」
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                2017年5月18日 KBCシネマ 監督:ケネス・ロナーガン

                とても好きな映画だと思ったのにうまく感想がかけない。
                泣いた、でも、ほっこりした、でもなく。
                沁みた、が一番近いかな。

                大きな出来事があるわけでなく
                淡々と過ごすリーの日々。
                いや、兄の死の知らせは十分大きな出来事だと思うが
                それさえも彼は淡々とうけとめ、
                地元に戻り葬儀の手配や
                兄の遺した甥っ子の送迎に追われる。
                しかし、やがてわかってくる
                故郷の街で彼が亡くした大きなもの。
                いつも通り彼女を泊め、バンドの練習に行き、
                驚くほど父の死に冷静に見えた
                甥っ子パトリックの大きな喪失感と不安。
                冷凍庫のチキンを見て突然泣き出す、彼の揺れる心。
                二人が亡くしたものの大きさをうけとめ
                それでも生きていくことと向き合う。
                男同士らしい、
                とても不器用なコミュニケーションに
                微笑まされたり、いらいらしたり。
                マンチェスター・バイ・ザ・シーの街に雪が降り続ける景色とともに
                あとからじわりと沁みてくる映画だった。


                | 立石 義江 | 映画観る日々 | 12:04 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                「トレインスポッティング2」
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                  2017年5月10日 ユナイテッドシネマキャナルシティ13 監督:ダニー・ボイル

                  20年ぶりの続編って待たせすぎじゃない?って思うけど
                  20年たったからこその映画になってて、
                  映像も彼らの人生もあの頃のままの疾走感。
                  いや、失墜感というべきか。
                  20年たって走り続けながらも
                  どこか行きつく先が見えてきたような。
                  時の流れに抗いながらもどこかにつきまとう哀愁・・・
                  まぁ、それを言うなら前作にも哀愁は漂ってたよね。
                  何というか大英帝国という国の影の部分。

                  前作好きには楽しいと思う。
                  そういう自分は、前作見て「うわ、かっっちょいい」と思った記憶はあるけど
                  それぞれのキャラとかすっかり忘れてて
                  劇場で観る前にDVDで前作確認したよ。
                  前の内容を知らなくても映画としては成立するんだろうけど
                  やっぱり、見ていてよかったよ。
                  あのスパッドのいい奴なのにグダグダな感じとか
                  ベグビーの暴走するとどうしようもない感じとか
                  レントンの四角い部屋の壁や
                  トミーと行った荒涼とした景色も
                  一旦思い出しといてよかった。
                  何よりもラストのあのヤラレタ!でもなぜかニヤリ!
                  って感じを楽しむためにはね。

                  | 立石 義江 | 映画観る日々 | 09:22 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                  「はじまりへの旅」
                  0
                    2017年4月28日 T-joy博多 監督:マット・ロス


                    豊かな生活って何だろう。
                    人としての賢さとか強さって何だろう。
                    その生活の仕方は全く違うけれど
                    ロングランヒットしていた邦画「人生フルーツ」を思い浮かべた。
                    日々の生活の中に通る確かな信念のようなもの。
                    ただベンのやり方は少し極端で頑固。
                    自給自足でくらしは成立していても
                    社会と分断された生活では
                    妻の病気や子どもの成長に追いつかない。
                    いや、妻や子供のためにも、と意地になればなるほど
                    追いつかなくなっていたのだろう。
                    そのことに気付き、子供たちと別れた彼が
                    髪を切り、ひげを剃るシーンがせつない。
                    ま、ひげ剃ってからのがずっといい男だったので
                    結果よかったんじゃないかと思いましたけど。
                    個性的でキュートな子供たちがとても素敵だった。

                    にしてもさぁ、6人はやっぱり多すぎやしないかと思うのだ。
                    もちろん、日本だって昔は5人6人兄弟は当たり前だったわけだけど、
                    社会と分断した山奥の暮らしで子ども6人って
                    そら母ちゃん病気にもなるわ、なんて超現実的なこと考えてしまった私は
                    それはそれで現代社会に染まりすぎですかねぇ。


                    | 立石 義江 | 映画観る日々 | 13:33 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                    シネマ歌舞伎「東海道中膝栗毛(やじきた)」
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                      2017年6月8日 中洲大洋

                      どこまでもドリフ。
                      歌舞伎役者でドリフのコントをやったらこうなるの?
                      いや、もしかしてドリフのコントの面白さが
                      もともと歌舞伎っぽかったのか?
                      そういえば、回り舞台だの、屋台崩しだの
                      歌舞伎並みの豪華セットだったしなぁ。

                      とにかく、まぁ、主演の染五郎・猿之助コンビが
                      とことん三枚目っぷりを見せ
                      右近ちゃんも獅童君も楽しそうにふざけ倒す。
                      冒頭の歌舞伎座での2人のアルバイト(笑)シーンでは
                      セルフパロディのように失敗だらけの吉野山を見せるかと思えば
                      染五郎・猿之助の連獅子なんてなかなか贅沢なシーンもあり。
                      構成はあの木下歌舞伎の杉原さんみたいだけど
                      脚本は別の人で、演出は猿之助。
                      でもあのラップの登場人物紹介はやっぱり杉原さんっぽい。
                      お伊勢参りのはずがいつの間にラスベガスへ、って
                      ぶっとんでるけど、案外当時のお伊勢参りって
                      地元をでて羽目をはずして遊ぶ目的もあったようだから、
                      ベガスへ行くみたいな意味合いはあっただろうしね。

                      それにしても、「ワンピース」の時にも思ったけれど
                      歌舞伎の女形は和服を着れば美しいのに
                      洋服だと身体のゴツさが目立ってしまってどうにもいただけない。
                      逆に言えば、いかに彼らが和服の所作にたけているか。
                      いかに和服が体型をカバーして女性を美しく見せてくれてるか。
                      ってことなんでしょうね。


                      | 立石 義江 | 映画観る日々 | 13:30 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |