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    「愚行録」
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      2017年3月10日 中洲大洋 監督:石川慶

      「人はどんな時に、どんな動機で人に殺意を抱くのか」。
      昨年の「怒り」にも似たテーマ。
      モデルとなった殺人事件が共通だろうからそうなってしまうのか。
      しかし、「怒り」のラストには希望もあったよね。
      弱い者の哀しみと、信じようと進もうとする心の葛藤。
      この物語には救いはない。
      誰もが弱く醜い部分を持っていて
      それを取り繕う術ばかりが上手になって。

      1年前の一家惨殺事件を追い続けるゴシップ誌の記者田中。
      関係者のインタビューを丁寧に拾い集め仕事をこなす一方で
      私生活では、妹が児童虐待で拘留される事件を抱えている。
      明かされていく被害者の過去、と彼と妹光子のおいたち・・・

      なんとかして「内部生」と同じ
      明るい日の当たる世界へと行きたくてもがく
      光子の姿はいじらしいけれど
      不思議とかわいそうとか同情の感情は起きなかった。
      たぶん「かわいそう」って上から目線の言葉にしてしまうと
      自分が「内部生」と同じ場所に立っているようで
      その感情を持たずに見ようとしたんだと思う。

      まるで感情を持たぬように、いや感情を忘れたかのように
      淡々と語る兄妹。
      罪を犯す時もそうやって感情を亡くしていたのか。
      その無表情の向こうの気持ちはどこにあるのか。
      格差社会と言うけれど、
      お金や教育だけではなく、
      愛情や感情までも奪われてしまうのか。
      それがただただ哀しい。

      | 立石 義江 | 映画観る日々 | 23:57 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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