風煉ダンス「まつろわぬ民」
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    2017年5月27日 座・高円寺

    町のゴミ屋敷のゴミ処理を請け負った業者とそれを指示する役所職員と議員。
    取材のTVクルー、ゴミ屋敷で捨ててしまった人形に出会った家族。
    彼らがゴミ屋敷で出会ったのは、そこに住む一人の老婆。
    そして、捨てられた人形や冷蔵庫やこたつ。
    ゴミだけどゴミじゃないモノたち・・・
    老婆とゴミたちの抵抗が
    都に攻め入られ滅びゆく蝦夷たちの闘いと重なっていく。
    ゴミじゃねぇ。ゴミじゃなぇ。
    一瞬にしてガレキと化した大切なモノたち。
    時間とともに災害を忘れ見捨てられるかのような東北の民も。
    みんなみんな。ゴミじゃない。


    新感線の「阿弖流為」ともつながる蝦夷の世界観。
    しかし、新感線よりずっと不器用で泥臭い闘いを繰り返す2時間半。
    負けても負けても彼らはまつろわぬ。
    折れず、従わず、心に炎を燃やし続ける彼らはまつろわぬ民。
    洗練された2時間の芝居にはあえてしないんだろなぁ、
    というところがまさにまつろわぬなぁ、
    そして演劇人だなぁとうれしくなるよ。(誉めてますw)
    悪役がちょっとおマヌケな感じもいいね。
    あの馬鹿のコスチュームと
    トントトトントン・トントンという太鼓のリズムが耳に残る。

    座・高円寺のタッパの高い舞台にまさにゴミの山、なセットがそびえ断ち、
    アナログに人力で山が動き、かぶりモノたちがトランスフォームする。
    この馬鹿みたいなエネルギーを野外かテント芝居で見たかった気もするけど、
    そんなところで歌姫、白崎映美さんの姿見たら、もう泣いちゃうだろうな。
    いや、劇場でも泣いてたけど。
    上々颱風の頃から映美さんは巫女のような人だと思っていた。
    神の声を伝える歌声を持つ人。音楽の神様に愛された巫女。
    東北の祭りや伝統芸能を意識した衣装や生演奏の音楽のせいか
    今回はさらに力強く、日本に伝わる八百万の神、
    森や大地や水の力を得て、自らの言葉で歌う人になっていた。
    時に神々しく、時に大地を揺るがすように、時にやんちゃに。
    彼女自身を「神」に例えるのはちょっと違うんだなぁ。
    もっと人間くさい、力強さと慈愛に満ちた蝦夷の長。
    もっともっと彼女の歌声が聞きたい、
    東北の地のどこかで東北6県ろーるショーが聞きたいという
    新たな野望が目覚めたわ。

    | 立石 義江 | 芝居観る日々 | 13:40 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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