イキウメ「天の敵」
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    2017年5月27日 東京芸術劇場シアターイースト

    生きることは食べること。
    でも「生きたい」と「食べたい」が矛盾してしまったらどうなってしまうんだろう。
    日ごろから「食べたいものを食べ、飲みたいものが飲める」人生が一番幸せだと
    思っている私には、とてももやもやとした思い、いや、不快な感情とかではないのだけど
    なんとも結論をだせないもやっとした気持ちで終わった観劇だった。

    究極の食べ物を目指して「飲血」にたどりついた男。
    永遠の若さと命を手に入れてしまった男の告白を
    不治の病にかかった男が聞くという皮肉。
    120年かわらぬ風貌のまま生きてきたという男の語る不老不死の人生。

    人の血を吸う・不老不死・日の光に弱い、というと
    一番に思い浮かべるのは吸血鬼だが
    不思議と芝居を見ている間は思いうかばなかった。
    この「飲血」にたどりついた男が
    「食べる」ことや「日光」を望んでいたからだろうか。
    私は人の血を飲みながら生きることの
    道徳的な心の負い目や、老いないことの不都合などより
    何よりも日の光や「食べ物」の大切さにこだわっているようにみえた。

    一人の男の告白、回想シーン中心の芝居だというのに
    少しも飽きずにその不思議世界に身をゆだねられるのは
    私の大好きな前川ワールド。
    浜田さんは、ちょっと人間ぽくないところがあって(失礼w)
    こういう不思議な設定にも説得力を与えてくれるんだよなぁ。

    | 立石 義江 | 芝居観る日々 | 21:57 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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