モノモース「エンドルフィン」
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    2017年5月28日 こまばアゴラ劇場

    正直きつかった。でも不思議と早く終わって欲しいとは思わなかった。
    彼が、食べて、生きて、語っている姿をもっと見ていたかった。
    どんな過酷な状況であっても生き続けてほしかった。
    生きることが、
    彼が何度も叫ぶ「俺はごみじゃない」という言葉の証になると思ったから。
    もちろん、私がただただ玲央君が見ていたかったというのも大きいけれど。

    ごみの島にモノのように捨てられてしまった少年と
    同じように捨てられた少女。
    少年の吹き込んだカセットテープを
    聞いている会議室の中の大人たち。
    そうでなくても壮絶な彼らの闘いが
    冷ややかにその利用価値を考える大人の存在で
    なおいっそう生々しく哀しくなる。
    一人芝居フェスで出会ったという3人の役者さんはそれぞれに
    すばらしい。
    大塚さんの怖ろしいまでの落ち着きと冷血。
    陽子さんの本当に少女のような無垢な表情。
    なにより玲央君のしぼりだすような生への執着。

    この戯曲がある小説を下敷きに作られたこと、
    それをクレジットしなかったことでの盗作疑惑など
    せっかくの3人の旗揚げ公演に残念な評判が残ってしまったのは
    ほんとにつらいこと。
    でも、払い戻しなどの最大限のカバーをしたこと
    小説ではない「演劇作品」としてひとつの世界をたちあげていたこと
    がきちんと評価されたらいいな、と願ってやまない。



    | 立石 義江 | 芝居観る日々 | 17:13 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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