劇団HIT!STAGE!、劇団こふく劇場合同公演「境目」
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    2017年11月8日 広島市東区民文化センター

    「気をつけろ、その痛みはぶり返す。」
    叶わなかった恋愛、二度と会えない恋人。
    哀しみは恋愛を美しくするよね。
    出張先の熊本で震災に会い、行方不明になった男。
    宮崎と佐世保で男の帰りを待つ妻と愛人。
    ずるいなこの男。
    こんな消え方をしたら女はこの男を忘れられない。
    って、多分のこのお話の主題はこんなところにはない。
    熊本という震災の起きた地をはさんで
    宮崎と佐世保でこの男に出会った人たち、
    妻や愛人を支える人たちをつなぐ細い糸のような絆。
    妻から愛人にかけられた一本の電話。
    まぁいまどき電話線を通して言葉が行きかうわけではないけれど
    細い線の向こうとこちら。
    出会ったり出会えなかったりする運命の境目のようでもあるし、
    震災による被害や生死の境目のようでもあるし。

    佐世保のHIT!STAGEさんと宮崎のこふく劇場さんのコラボ。
    震災という重いテーマを、不倫というさらに重いテーマでくるんだ作品なのに
    希望のあるあと味。
    女は強いね。
    妻と愛人を演じたそれぞれの劇団の看板女優、
    あべさんと森さんはさすがの演技。
    どちらの泣き顔も「そんな顔して泣かれたら・・・」とたまらない。
    真島さんの軽やかさと田原さんの動じなさに救われる。
    濱砂さんは「半分恋人」の時もこんな役が似合っていたせいか
    ほんとにこんな人なのかと思ってしまうよ。
    優しくて柔らかくてクズ男。
    佐世保と宮崎のそれぞれの方言の抑揚がなんだかメロディアスで心地よい。
    たまたま広島まで遠征して観劇したのだけれど
    広島の人にはどう聞こえたのだろう。
    佐世保弁と宮崎弁の区別はつくのかしら?
    それともどちらも「九州弁」という同じような響きにきこえたのかしら?


    | 立石 義江 | 芝居観る日々 | 12:21 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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