MONO「隣の芝生も」
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    2018年4月8日 北九州芸術劇場小劇場

    ずるいよなぁ。
    土田さんの描く世界にでてくるのはいつも
    不器用で気弱でいとおしい男達。
    そしてやたらと仲がいい。
    男どうしって羨ましいなと思っちゃうじゃない。
    なんか冴えなくても赦しちゃうって思っちゃうじゃない。
    しかも自分自身もそのいとおしい男の一人になっちゃうし。
    今回はヤクザから足を洗って
    新しい商売を始めようとする男たち。
    今回は新事務所の隣のスタンプ屋の若者たちとの
    交流というか、混乱というかが
    さらに彼らのいい人具合を浮き立たす。
    というか、「いい人」ってなんなんだろう。
    わたるさん演じるイマドキの若者。
    人あたりがよくて聞き上手。
    いい人なんだけど、現実から逃げ出すのも
    人をあざむくのにも何の罪の意識もない。
    いや、これっていい人なのか?
    土田さん演じる現役ヤクザというかチンピラ?も、
    友達思いのいい人みたいだけど
    あの要領のよさがどこか信用できない。
    それに対して元ヤクザの男達は
    どうやってヤクザやってたんだろうってくらいいい人。
    噛み合ったり噛み合わなかったりする会話のはしばしからいい人が溢れてる。
    結局、彼らはすんなり足を洗えるはずもなく
    不器用にその道にけじめをつけにいくしかないんだけど、
    願わくば、彼らがどこかの世間の片隅で
    「もっちもち」とか言いながら
    ひっそりとでも楽しく生きていますように。
    最後にすっかりヤクザの頃のスーツ姿で決めた
    彼らがやけにかっこよくて
    そんなところもずるいよなぁ。


    | 立石 義江 | 芝居観る日々 | 12:33 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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