「君が君で君だ」
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    2018年7月16日 t-joy博多 監督:松居大悟

    不思議な映画だ。
    登場人物の誰にも共感できない。
    むしろ、ひどい奴ばっかりなのに。
    なんか時々たまらなく愛おしくなる。
    そんで、また、突き放されてドン引きするの繰り返し。
    で、最後には
    「もういい、もういいよ。お前たちはよくやったよ。」と
    どこか爽快感まで感じさせるという離れ業。
    すごく仲よくて、でもどっかで踏み込まない関係性とか
    男の子同志ならではのあの感じは松井監督のお得意分野なんだろうな。
    去年北九州で見た舞台「くれなずめ」を思い出したよ。
    あの時も「もう男の子って・・・ずるいなぁ」と思ったもの。

    憧れの女の子を守るため、自分の名前を捨て、
    彼女の好きな尾崎豊・ブラッドピット・坂本竜馬になりきって
    10年もの間片思い、いや、ストーカー好意を続ける男3人。
    その歪んだ愛情の行く末は・・・

    池松君がぶっとんでる。
    「万引き家族」のあの閉じた役も、この映画の行き過ぎた役も
    どっちをやっても適役と思わせるのは何だろう。
    もちろんそれがうまい、ってことなんだろうけど
    あの二枚目すぎないところがまたいいんだろうな。
    年齢も若くもみえるけどなんか悟ったような感じもあるし。
    いや、褒めてますけどね、マジで。
    キム・コッピも同じく美人すぎないのがいいんだろうな。
    笑顔がとってもかわいいけれど、時としてすっごいブサイクにも見える。
    実際ソンは男をダメにするくそビッチなわけだけど
    だからこそ、それも含めて10年も追いかけちゃったんだろね。
    自分を風俗に落として男につくすソンも
    名前を捨ててストーカーし続ける男達も
    究極の愛情を捧げているようで
    実は誰も愛してなんかいない。
    結局自分の愛したいものを愛してる自己満足。
    似た者同志・・・
    彼らは今度こそ誰かを愛せるのかなぁ。
    今度こそ自分を愛せるのかなぁ。



    | 立石 義江 | 映画観る日々 | 12:30 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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