ちょっと固めの職場でのお話
0
    9月中に職場の後輩が二人辞めることになった。
    何しろ営業事務3人・経理事務1人(私ね)、
    女性は4人しかいない職場での2人入替はけっこうなおおごと。
    引き継ぎのことを考えて随分早くから
    退職の意志を伝えていたはずの二人ですが
    社長が求人を各所に出したのがお盆あけ。
    新人が出社したのが9月から。
    今月は引き継ぎでわたわた状態が続いてる。
    特に辞めていく二人は、何をどんな順番でしゃべればいいのか
    すごーく頭を使ってへとへとになってる。
    当然教えながらの業務はなかなか進まず毎日残業。
    私は直接関わらないので、気楽なものですが
    電話をとっての雑務などをできる限り引き受けながら
    見守りながらの残業の日々。
    小さな会社で「後輩に何か教える」みたいな経験のあまりなかった二人が
    ここへきてぐんと成長していくことに微妙な気持ちを覚えるけれど
    まぁこういう小さな会社の宿命みたいなもんだよねぇ。
    で、この新人さん。
    一人は第二新卒、一人は紹介派遣。
    要するに二人ともバイト経験はあれども事務経験はまったくなし。
    通りいっぺんの事務経験があれば、
    たとえ同業じゃなくてももう少し話が早いと思うのだけど、
    領収書のどこに印鑑押すか、とか
    現金売りと掛け売りの違いとかから教えないといけないから
    もう絶対的に引き継ぎの時間が足りない。

    この職場にはもう10年勤めているので
    何度も似たような場面にあって、その度にボスと喧嘩してきた。
    「同じ派遣社員をとるなら事務経験のある人を採用してください。」
    「あなたは事務作業をバカにしている。誰にでもすぐにできるものだと甘くみている」と。
    引き継ぎ期間がない時や3人の事務員総入れ替えの時でさえ、
    平気で「人柄がよかったから」とか言って、
    電話のとり方から教えないといけない若い人を採用するボスに
    たくさん文句を言ってきた。
    けど、今度ばかりは怒らなかった。
    今どき、この職場の待遇で経験ある人が来てくれるわけがない、というのがひとつ。
    もうひとつは、就職活動をしてもすんなり正社員になる仕事をみつけられない
    今どきの若い人に機会を与えられるのならそれもいいかと思ったから。

    で、この二人への引き継ぎの様子を見ていると
    若い人がいろんな意味でチャンスを失ってきたのだなと思って心が痛む。
    うちのような小さな職場ではとにかく目の前のやらねばならないことを
    どんどん詰め込んで教えていくのが精一杯。
    社会人として、事務作業を仕事とするものとしての基礎の部分をじっくり教えている時間がない。
    本来は土台をつくってから家を建てたいのに、土台と家を同時につくっていくような作業。
    これまでアルバイトなどで働いたことはあっても、同じような突貫作業の教育の仕方をされてきたのだろう。本来なら職場がかわっても、どこに行っても通用するはずの土台部分がとても弱い。

    たった二人の若者を見ているだけで、今の日本の問題が!
    なんておおげさな言い方かもしれないけれど、
    今の若者はお金がないというが、経験や知識を積む機会も失って悪循環しているなぁと。
    もちろん個人差のある話だとはわかってるけど、
    今の社会のスピードやうちのような中小企業の余裕のなさでは
    土台をおろそかにする傾向はまだまだ続くような気がして怖ろしくなる。
    大学の話や、企業の技術力の話でもよく聞くけれど
    こうやって日本は自分で自分の首を絞めながら衰退して行くんだなぁと。



    | 立石 義江 | いつもの日々 | 23:47 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
    スポンサーサイト
    0
      | スポンサードリンク | - | 23:47 | - | - | - | - |









      http://giedaaa.jugem.jp/trackback/1193