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    「うろきんさ」
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      2018年9月15日 三宜楼

      「三宜楼」。
      門司港にはかつての港の栄華の象徴のような料亭があるというのは話に聴いていた。
      今は市民運動で建物を維持しながら、下関の料亭が営業しているらしいけど、
      そんなとこ自分でお金をだしていけるところではないし。
      というわけで、この三宜楼の百畳間を使ったイベントがあるというのに飛びついた。
      コンテンポラリーダンスの人と音楽と芝居のみつどもえ?
      チラシのデザインもアバンギャルド?
      ちょっと??とは思いつつも、この由緒ある場所、なんかアカデミックな感じにいくのかなと思っていた。ところがどっこい、蓋をあけたら、バッキンバッキンにとんがって、シュールな展開。
      いやぁ、この場所でこの作品をつくった方々はもちろん素敵だけど、北九州芸術劇場さん、やるなぁ。最高ですよ。

      門司港が華やかなりし頃、パナマから降り立った男と孤独な門司港の芸者が恋に落ちる。
      きっと迎えに来るという男の言葉を信じて待つ女。流れる月日。
      優美な百畳大広間で繰り広げられるパフォーマンスは美しくも激しく、何よりもシュール。
      待ち続ける女の夢か幻か。
      いつの時代もどこの街でも幾百幾千と繰り返される男と女の景色なのか。
      二人で歌う「記憶の愛おしさ」。
      ちょうどこの日は昼は下関での非売れさん観劇からのハシゴ。
      下関も門司港も、かつての歴史や映画の記憶を抱えた街。
      その記憶がその街が愛おしくてしょうがない。
      もちろん私に流れる北九州のDNAがその愛しさをいや増す。
      まるであの曲にたどり着くための一日だったな

      康本さんの小柄な身体から発せられるエネルギーの大きさよ。
      戌井さんは、最初絶対料亭の番頭さんというか、三宜楼の関係者かと思わせといての
      変貌ぶり、こう来たかぁと思ったよね。
      オオルタイチさんの言葉にならぬ唄の妖しさ、てか、あの妖しいルックス自体にやられる。
      あの手の爬虫類顔に弱いんだ、私。


      | 立石 義江 | 芝居観る日々 | 10:40 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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