NODA MAP「贋作・桜の森の満開の下」
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    2018年10月25日 北九州芸術劇場大ホール

    満開に花ひらいた桜の大木にしんしんと降る桜の花びら。
    大地の殻を破るように、敷き詰められた花びらから湧くように現れる赤鬼たち。
    冒頭からなんて贅沢な舞台だと思った。
    しょっぱなから既にクライマックスのような美しさ。
    頭の中にイメージした美しい画を惜しげもなく舞台に表現する贅沢さ。

    もちろん役者陣も惜しげもなく贅沢。
    深津ちゃんの圧倒的存在感は文句なしだけど
    その対照のための麦ちゃん・早寝姫の存在とか贅沢すぎる。

    美しい男、天海祐希演ずるオオアマは
    冷徹に国を滅ぼし国をつくる。
    美しい女、夜長姫は妖しく人を煽り、
    愛と憎しみを膨らませ、人を滅ぼす。
    美しい男は鬼なのか?美しい女は鬼なのか?
    人の世界の外から平和に人を羨む鬼たちの姿と比べて
    人の中に住む鬼の怖ろしさ。
    怖ろしいまでの美しさ。
    愛するものは殺すか呪うか戦うか。
    夜長姫のとろけるほど妖しく
    それでいて鋭利な刃物のような言葉。
    花吹雪舞う桜の木の下に
    人は鬼を埋めてきたんだね。
    自分がかつて愛した鬼を、自分の中に住む鬼を。
    だから満開の桜の下ではいつも心がざわつくんだね。


    | 立石 義江 | 芝居観る日々 | 12:36 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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