「6週間のダンスレッスン」
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    2018年11月3日 サンケイホールブリゼ

    どうしたらこんなかわいいおばあちゃんになれるんだろ?
    私はあと30年、芝居を続けていられるだろか?
    その時の私は彼女のように美しく優雅に動けるのだろうか?
    舞台の中のリリーという女性の生き方と
    目の前の草笛光子という女優の姿と
    これから老いていく自分の行く末。
    いろんなことを重ね合わせて、なんとも言えない気持ちになった。

    友達とのおしゃべりに旅行、
    ショッピングモールでの買い物、そしてダンス。
    リリーはせいいっぱい人生を楽しもうとしているけれど、
    それが残り少ないことも知っている。
    「年齢をとると女はだんだん消えていく。みんな私がみえなくなるの。」
    私もこんなセリフがしみる年齢になってしまった。
    私はリリーのように夫の名前を抱えていれば透明人間にならなくてすむ経験はないけれど、
    誰々さんの妻、誰々ちゃんのお母さん、としか名前がなくなってしまったら
    やっぱりそれは一種の透明人間ではないのかしら。
    だから「僕にはみえる、あなたはそこにいる」というマイケルのセリフ。
    あぁ、しみる。
    年齢や立場を超えて、友達としてダンスのパートナーとして結びつく二人。
    いくつになってもそんな友達がいたら幸せだな。
    もちろん、松岡君のように自分よりぐっと若くてハンサムだったらなおのこと(笑)。

    「老い」も「死」も誰にでも近づくものだけど、
    若い頃はそれを実感できない。
    昨年の病気のこともあって、それを実感できる年齢になって
    このお芝居を観られてよかった。
    というか、そうでなければこのお芝居を観たいというアンテナには
    触れなかったよね。
    実際、草笛さんは2006年からライフワークとして続けて、今回上演200回を超えた作品。
    ねずみさんと共演したりしてるのは知っていたけど、観にいかなかったなぁ。
    でもそれを悔んだりはしない。
    観るべき時に観たのだなぁと思うだけだ。

    芝居は二人が美しい夕陽を見ている場面で終わる。
    人生の最後に、ひときわ美しく輝くことができるのか。
    私も、芝居も落語もダンスもあと30年は頑張って、
    早く綺麗なグレイヘアマダムになって、
    最後まで、楽しみながら逝きたいなぁと呟きながらも
    観劇後は大阪の下町、十三の角打ちでくだまいた。
    私のマダムへの道のりはまだまだ遠い・・・

    | 立石 義江 | 芝居観る日々 | 13:31 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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