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    「バッド・ジーニアス」
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      2018年11月13日 KBCシネマ 監督:ナタウット・プーンピリヤ

      前編ハラハラドキドキのクライムムービー。
      ここでの犯罪=カンニングなわけだけど、
      たかがカンニングとあなどるなかれ。
      国際的な試験を、厳重な警備をすりぬけ、
      国境まで超えて大規模にやっちゃう。
      もちろん動くお金も大金。
      その才能をもっと違う形に使えよ、とか
      カンニングで大学に入ってその先はどうするの?とか
      つっこみどころは沢山あるけど
      それも含めてタイの若者の今ってことなんだろうなぁ。
      クールなリンともともとマジメなバンクのでこぼこコンビ感、
      美人で女優志望のグレースと金持ちボンクラ息子パットのバカップルぶりが
      青春映画らしくていいよね。
      リンとグレースが全然違うタイプだけど
      多分ないものネダリ的にお互いのことを大事に思ってるっていうのも。

      クライムムービーの面白さって
      犯罪が成功した時の痛快感だと思う。
      いかにアイデアやテクニックを駆使して犯罪を成功させるか、
      しかもその犯罪で被害をこうむる人に同情しなくていい仕掛けがしてあるか。
      この映画は残念ながら、すべての仕掛けは成功しないし、
      あとには苦い味が残る。
      それでも希望の残るラストになったのは
      やっぱり若さゆえ、青春映画ゆえかな。
      そう、なんとかなるよ。

      こういう映画ができる背景には
      タイの格差社会、そこから生じる教育格差みたいなものが
      あるんだろうねぇ。
      それにしては、金持ちの息子がボンクラで
      母子家庭・父子家庭の子が天才というステレオタイプの設定は
      どうなんだろう。
      今の日本もそうだけど、実際は
      勉強にお金と時間をかけられる余裕の差がそのまま学力の差となって
      金持ちの子の方がいい成績をとったりするんだろうけどなぁ。
      その現実はせつなすぎて、面白い映画にはならないよねぇ。


      しょうがないか。


      | 立石 義江 | 映画観る日々 | 17:51 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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