「新聞記者」
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    2019年7月14日 なんばパークスシネマ 監督:藤井道人

    公開当初からすごいすごいと話題の映画。
    「主戦場」と並んで参議院選挙前にうどうしてもみたかったので、
    なぜか空き時間のあった大阪で鑑賞。
    日曜の真昼間の込み合うなんばの映画館で
    やや年齢層高めの客席、ほぼ満席。
    「主戦場」はドキュメンタリーなのにものすごくドラマチックな構成で、
    こちらはフィクションなのに、ノンフィクションのように限りなく現実を追っかけて行く
    その対照がおもしろいなと思った。
    てか、正直言うと、前半「現実」を追っかけすぎて
    これ「映画」として面白いのだろうかとちょっと戸惑った。
    こういう現実に基づいた映画で
    フィクションとノンフィクションの境目って難しいなぁと思った。
    前半のレイプ事件のもみ消しや、森友・加計をめぐる学校設立の案件が
    現実とあまりにも重なるゆえに、「研究の軍事利用」とか「内閣調査室の怖さ」とか
    日頃の報道であまり耳なれない部分を
    「こんなこともありうるよね」とそら怖ろしく思うか
    「ここはフィクション、お話なのね」と逆にスクリーンの向こうの出来事として
    安心してみてしまうのか、観客によってわかれそうだし、
    映画自体の面白さもそこで意見がわかれそうだよねーと思ってしまった。
    うまく言えないけど、フィクションとして映画として、
    もうひとひねりして
    現実とは違う事件を持ってきたほうが怖かったかもと。
    私がことさらに「ドラマ」好きってことだからでしょうけど。
    桃李君が生まれたばかりの赤ちゃんをみて「ごめん」と泣く顔に笑い泣き、
    「このままでいいんですか」と問うシム・ウンギョンの言葉が胸にささり、
    狂気さえ感じるほどの鬼気溢れる田中さんの迫力に戦慄したので
    ドラマ好き心は十分に満足できたのでよしとしよう。

    去年、二兎社の「THE空気VER2」を観た時に、
    もうこんなふうにタイムリーに政治問題をテーマにできるのは
    演劇だけかもしれないと思った。
    もう日本のメディアはテレビも新聞も政権批評的なことはできないと。
    でも、日本映画でこれだけのものがつくれて、
    しかも話題になっていることは喜ばしいことだと思う。
    韓国映画の「トガニ」みたいに
    映画が引き金になって改めて犯罪が暴かれる、
    ってところまでいかないまでも、
    こういう映画がヒットする流れはたのもしいとは思ってる。

    | 立石 義江 | 映画観る日々 | 20:39 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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