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    こまつ座&ホリプロ「組曲虐殺」
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      2019年11月04日 博多座

      初演は10年前。
      お話の舞台は90年近く前、昭和初期。
      プロレタリア文学が、労働運動や反戦運動が弾圧された時代。
      なのに、まるで「今」この時代のために書かれたように胸にせまる。
      戯曲の力、演出の力、役者の力。
      演劇だからこそ、の力を感じられてすごく幸せな時間をすごした。

      お話は怖ろしい話だ。
      労働者や弱者のための活動を続けた小林多喜二と彼を支えた女たち、
      彼を追いかける特高の男たち。
      「こんなひどい迫害があったなんて信じられない」とか
      「これは昔の話だから」とかではすませられない。
      今の日本の現状を思うとむしろこの時代に戻っていっているのではとさえ感じて
      背筋が寒くなる。
      それでも折れない、希望を捨てない、彼らの姿に胸が熱くなる。
      「悪い人」が誰もでてこないのもこのお話の救い。
      刑事の二人のやりとりはどこかユーモラスだし、
      彼らだって貧しい暮しの中で育ってきた弱者なのだ。
      それぞれのかけがいのない時間の告白からのおしくらまんじゅうに滂沱の涙。
      活動の理屈や理論とは別に
      いつも人としてのまっとうさを示してくれるお姉ちゃん。
      ほっこりとした笑いを誘いつつも弟を信じる芯の強い女性に高畑さんがベテランの味。


      初演・再演とも評価が高い作品だということは知っていたけど、
      予想以上によくて、もうもう感激。
      ジャンルの違うものを比べてはいけないけれど、
      それでも私が博多座でみたお芝居の中で最高と言っていいくらい。
      音楽劇?ミュージカル?
      その違いはよくわからないけど、ミュージカル苦手な私にもすんなり入れた。
      私ね、突然歌うからミュージカルが苦手なわけじゃなくて
      歌の部分が「セリフ」や「言葉」としてちっとも入ってこないのが苦手なんだ。
      歌い方が違うのかしら?
      小曽根さんのピアノだけのシンプルな演奏もよかったのかしら?
      セリフのように、自然に歌詞が入ってきた。
      お話の筋とは関係ないけど、女性キャストがうたう「とよたまの月」の歌がすごくよくて、
      なりゆきで決めたけど「月光亭」ってすごくいい名前だなーって思った。
      月の光は懐かしく大切な人のことを思い出させてくれる。




      | 立石 義江 | 芝居観る日々 | 12:52 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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