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    「ジュリアス・シーザー」
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      11月1日  13時 北九州芸術劇場大劇場

      劇場に入ると舞台のほとんどは階段に埋め尽くされてる。
      ローマの建国者であるオオカミに育てられたロムルスとレムスの像。
      終始「ローマ人として」というセリフがたくさん出てくるように
      「ローマ」の持つ誇りはこのお話のひとつのキモのようだ。

      「お前もか、ブルータス」。
      恥ずかしながらこの有名なセリフ、
      実はどんなシチュエーションで語られるものか知らなかった。
      ローマの武将として力を強めていたジュリアス・シーザーが
      暴君となることをを怖れたキャシアスらの企てにより暗殺される
      瞬間のセリフ。
      シーザーからも市民からも人望熱く一目置かれていたブルータスも
      謀反人の一人として剣をとったことにショックを受けての
      驚きと悲しみと覚悟の一言。
      実際にお芝居として見てみて、この後の
      「ならばシーザー、死なねばなるまい」というセリフまで一緒にしないと
      名セリフとしては成立しないなーなんて思ってしまった。

      お話はこの後、
      シーザーを慕っていたアントニーの壮絶な復讐劇へと転がっていく。
      シーザー殺害の理由を混乱する市民に説明し、
      謀反ではなく正当な行為だったことを
      一度は市民に納得させたブルータス一派を
      「公明正大」な人たちと持ち上げながら
      彼らの残酷さやシーザーの無念さを語り
      市民を叛乱へと誘導していくアントニー。
      シーザー暗殺とこの市民を煽る演説が前半のヤマ場かな。
      初・生・藤原達也でしたが
      シーザーを失ったあふれる悲しみを原動力にしながらも
      策士としての顔をみせるこの演説、お見事でした。

      対する後半のヤマ場は
      戦場のテントの中でのキャシアスとブルータスのシーン。
      苦しい戦況の中、二人の友情の揺らぎ。
      何より、キャシアス=剛太郎さんの爆発っぷり。
      シェイクスピア役者としての技というより
      パッションというか、突き動かされる感情の強さを感じた。
      受ける阿部ちゃん。
      誇り高く誠実であることを大事にしながら
      そのためにはどこまでも熱くなれる振れ幅の大きさ。
      いい男だねー。
      ついでに言うと阿部ちゃんは顔もでかいがガタイもいいいので
      TVでアップで観るよりも舞台での立ち姿を観るほうが
      ずっといい男でした。

      最後は客席からの登場や階段舞台をフルに使った壮絶な戦い。
      階段舞台は役者にとっては階段地獄(笑)。
      でも、階段の向こうから軍旗が翻り
      男たちがせりあがるように舞台に登場してくる絵ってかっこいいのよねー。
      通路側2席目だったので
      至近距離で客席通路を歩くメインキャストの皆様も拝ませてもらったし
      戦場を駆け抜ける伝令が起こす風や豪華な衣装の衣擦れの音。
      登場のたびにダメージを強くしていく衣装の変化など
      フルに楽しめた舞台でした。

      最後にポーシャ役でこの舞台に出演予定だった中川安奈さんの
      ご冥福を心よりお祈りいたします。
      最後にこの舞台に立ちたかったであろう同い年の女優に
      心よりの敬意をこめて。

      | 立石 義江 | 観る日々 | 00:54 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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