懐かしの北階段
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    出勤、まずは従業員エレベーターで新館のロッカールームへ。
    食品売り場のエプロンは恥ずかしいくらい
    鮮やかなピンクのエプロンと三角巾。
    いつもエプロンのリボンが立て結びになってて
    同僚や先輩から結びなおしてもらう。
    開店前の売り場を通り抜け、連絡通路で本館へ。
    下りの従業員エレベーターを待つのももどかしく
    北階段を地下まで駆け降りる。
    地下の食品フロア、きらきらしたケーキが並ぶ洋菓子に比べ
    和菓子の売り場は九州銘菓やおかきが主流でちょっと地味。
    ガラスケース1台で絶大な売り上げを誇る
    福砂屋のカステラ担当のおばちゃんは
    「今日も3ケタ売った。」といつも誇らしげ。
    明太子の試食をちびりと食べる私を
    「これくらい食わんと味がわからん」とどやしつけたバイヤー。
    「パンは生鮮食品だから、本当はその日に焼いたものをその日に食べてほしい」と教えてくれたバイヤー。
    おはようと女子社員のお尻をぽんと叩いて、
    「おばちゃんも平等にさわらなけ、俺もたいへんなんぞ」というマネージャー。
    かく言う私も新入社員のくせして、
    二日酔いで出勤して、食べ物の匂いに耐えられず
    早退したこともある不良社員。
    そんな私を「あら、立石さん、つわもの」とにぎにぎしく
    はやしたてる、にぎやかで愛すべきマネキンさんたち。

    たった3年。もう20年も前の話。
    社会人としての私の原点。
    まだ百貨店が夢や憧れで彩られていた時代。
    泉のマークより、角岩マークに誇りを感じていた時代。

    | 立石 義江 | いつもの日々 | 23:43 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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