「永い言い訳」
0
    11月5日 KBCシネマ 監督:西川美和

    めんどくさい男だね、幸男ちゃんは。
    ものすごくプライドが高くて
    そのくせおだてられたからって素直にのれるタイプでもなくて。
    素直じゃない自分に自分自身がイライラしてる。
    対照的に描かれてる陽一君も
    誰か側にいないと生きていけない
    それはそれでめんどくさい男で。
    まぁめんどくさくない人間なんてそうそういないわけで
    そのめんどくささをお互いに引き受けあうのが夫婦ってものかもしれない、
    子育てというめんどくさくて愛おしい作業も含めて。
    なんて、結婚してない私が言うことじゃないけど。

    寂しさを浮かべた表情で深夜バスに揺られる妻夏子の横顔からは
    「もう愛してない、かけらも」なんて爆弾が投下されるとは
    想像できなくて
    彼女はもっと幸男ちゃんのめんどくささを引き受けたかったのかもな。
    プライドの高い幸男ちゃんは、「どんと引き受けてくれよ」と言えない人だから
    、だからよけいにめんどくさい。めんどくさいの二乗。

    でも困ったことにこういうダメンズに女は弱い。
    葬儀での言葉どおり、
    妻以外に髪を切ってもらうことなく
    伸びていく幸男ちゃんの髪。
    積もっていく悲しみ。
    ダメダメだけどセクシー。
    ものわかりよすぎて心配になるお兄ちゃんと
    子どもを貫く妹、
    バスを乗り過ごして泣き出したお兄ちゃんの
    少年の心とそれを言わないでという男の心。
    こどもたちもとても愛おしくていい。









    | 立石 義江 | 観る日々 | 23:16 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
    スポンサーサイト
    0
      | スポンサードリンク | - | 23:16 | - | - | - | - |









      http://giedaaa.jugem.jp/trackback/968