灯台とスプーン「海を渡る獏」
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    11月18日   FUCA

    FUCAは影が似合う劇場だ。
    冒頭のノリコの踊るシーン。シルエットがくっきり壁に浮かび上がる。
    とても美しい。

    でも正直お話にはのりそこねた。
    いや、お話が嫌いなわけじゃないんだな。
    震災によって愛する人たちを奪われたノリコ。
    日常に戻れそうで戻れない、それを見守る優しい人たち。
    ともに生きて行こうとする人も。
    海の向こうから見守り続ける人も。劇団HPでの作家さんの文章も読んだ。
    実際に気仙沼に行き、感じ、遠く福岡からでもなんとか
    寄り添おうとしている誠実な空気も感じた。

    ただ、誰にも感情移入できなかった。
    今ひとつ会話になってる気がしない。
    セリフがすべて沈み込んで届いてこない感じ。
    客席に対してもだけど舞台の上の役者どうしでも。
    FUCAという会場のせいもあるのかな。
    コンクリの床の冷たい感じ。
    投げた球が跳ね返ってこないような感じ、あるもんな。

    あと、もったいないな、と思ったのはキャンドルのシーン。
    客席にキャンドルを並べれば、舞台から見ればそれはきれいだろうけど
    客席からは、お客さんにさえぎられてごく一部のキャンドルしか見えない。
    あそこは、客席から見てきれいなように、舞台の側にキャンドルを
    置いたほうがよかったのじゃないかしら。
    てか、キャンドルのはかない光に浮かびあがる
    光と影もFUCAの白い壁には似合うかもなぁ、なんて。

    | 立石 義江 | 観る日々 | 23:26 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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