「ガチ星」
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    2018年4月20日 中洲大洋 監督: 江口カン

    観終わったあとの複雑な気持ち。
    何かに似ていると思ったら「グレイテスト・ショーマン」やん。
    なんとなくハッピーエンドに終わって
    感動したような気になってしまうけど
    誰にも感情移入できないし
    なんだこいつやっぱり「くそ野郎やん」て思うとこ、同じやん。
    私がギャンブルやらないせいなのかなぁ。
    なんであそこでパチンコ行くん?とか
    野球選手がダメなら競輪で一発逆転って発想自体がギャンブルやん?
    とかどうにも共感ができない。
    確かに最後はものすごく頑張ってる姿を見せてくれた。
    ましてや、自転車は好きなので
    あの疾走する姿にはカタルシスはあるし
    なんだかいいラストだったなーと観終わって
    あとからじわじわ、「んー、なんか違う」という気持ちになってる。
    周りがみんないい人で
    いつの間にか許されてハッピーエンド。
    まぁ「グレイテスト〜」は最後のがんばりさえなかったので
    まだそれがあるだけいいのか。
    シロヤのサニーパン、白頭山、角打ち酒屋(赤壁かしら?)での立ち飲みと
    北九州市民をくすぐる仕掛けはさすが。
    ベタベタに甘いサニーパンが苦い思い出に使われてるってあたりとか。


    | 立石 義江 | 映画観る日々 | 12:35 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
    「KUBO 二本の弦の秘密」
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      2017年12月8日 t-joy博多 監督:トラヴィス・ナイト

      折り紙でつくられた侍やくわがた虫が
      鮮烈な三味線の音色に命を得たように生き生きと動き回る。
      それだけで、この監督がどれだけ日本を好きかが伝わってくる。
      夏祭りの盆踊りが阿波踊りだったり、
      いろいろツッコミどころはあるけれど
      それも、日本らしいモチーフを使いたくてしょうがなかった
      監督の日本愛の表れだと思えばかわいいものではないか。
      実際、祭りの夜の村の浮き立つ空気とか
      精霊流しの灯りとか、日本的な景色はとても美しく映ってる。
      母が少年を「ク・ボー」とカタカナ英語口調で
      しかも「それが下の名前かよっ」とツッコミどころ満載で呼ぶのには
      違和感あったけど、それすらだんだん慣れて許せてくるの。
      慣れって怖いわね(笑)。

      赤ちゃんを抱えて泳ぎながら逃げてくる高貴な女。
      始まり方が奇しくもバーフバリと同じだったのにうけた。
      数年後、成長した少年は
      心の病を抱えた母をかばいながら暮らす。
      左目を失った彼の奏でる三味線は不思議な力を持つ。
      折り紙を自在に操り、英雄の物語を、彼の父ハンゾウの物語を語る。
      祭りの日には村に死者が帰ってくると聞き、
      父との逢瀬を願って日が暮れる前に帰るという母との約束を破ってしまった少年は
      闇の世界と自分の父母との因縁の物語を知る・・・

      お話はね、ゲームっぽいというかちょっと物足りない気がするのよね。
      アイテムをそろえて強くなって行くというのは
      ロールプレイングゲームのパターンなのかしら?
      そのアイテムを手に入れるのに本人よりも
      クワガタ虫と猿ばかりが頑張ってるようにみえて
      少年本人の成長ものとしては物足りなく感じる。
      クワガタ虫と猿の正体がわかって
      これは「家族」の物語なのだとわかってくると
      それはそれでありなのかも、と思う。
      3本の弦、親子3人の絆が一番強いということだとしたら、
      揃えようとした3種の神器的な、刀や兜はなんだったのかしら?
      父も母も失ったのに、じいさんは記憶を失っただけで簡単に許されるのね?
      とかお話的にツッコミたいところも多々あるのだけど
      美しい日本の(日本ぽい?)景色と
      ラストの「Why my guitar gentle weep」のまさにgentleな音色に
      ぐっと来て、いい映画じゃったー、となった。

      | 立石 義江 | 映画観る日々 | 12:44 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
      イキウメ「散歩する侵略者」
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        2017年12月3日 北九州芸術劇場中ホール

        あぁ好きすぎて感想かけないと思ったままこんなに時間がたっちまったよ。
        私が前川さんの作品を好きな要素がみっしりと詰まった作品だよ。
        いきなりドンと持っていかれるSFな設定。
        たどり着くさきは人間のはなし。
        特にこの作品は究極の「愛」の話。

        行方不明になっていた夫が帰ってきた。
        記憶喪失のような、子供のような状態になって。
        仕事に戻ることなくふらふらと散歩ばかりしている夫にいらつきながらも、
        失踪前のぎくしゃくした関係とは違う愛情を抱き始める鳴海。
        実は夫は地球侵略をもくろむ宇宙人にのっとられていた。
        彼らは人間の脳から直接「概念」を奪うことで
        人間を理解し、侵略の足掛かりをつくろうとしていた。

        あぁ文章にすると何て突飛なSF設定なんだ。
        でも、舞台で観るとするりとこの世界に入っていけるのよ。
        説明ができなくてもどかしいけど。
        だから前川作品の感想書くの苦手なんだな。

        「概念」を奪われることのおそろしさ。
        「家族」とか「所有」とか。
        ひとつの概念を失くすだけで全てが無くなったり、
        なにもかもから自由になれたり。
        それがわかっていても「愛」をさしだす絶望と希望。
        やっぱりこの話のキモはここなんだよ!と
        映画バージョンの違和感を改めて感じる。
        映画は別物なんだから比べてもしょうがないんだけどね。


        | 立石 義江 | 芝居観る日々 | 09:31 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |