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    ロボットパンケーキZ「新しい日のたんじょう」
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      2018年12月22日 KONYAギャラリー

      ひきこもって暮らす男と
      彼をささえるけなげな少年。
      ひっそりと暮らすアパートに
      乱入してくるやんちゃな兄。
      小さなアパート、小さな世界。
      前半、閉じられた空間の閉じられた会話がちっとも頭に入ってこなくて苦労した。
      世代の違いなのか、あの空間のせいなのか、
      リアルなはずの会話がちっともリアルに響いてこない。
      逆に、お風呂場の人魚や
      どなりこんでくる上の階の住人、
      この小さな空間で違和感のある「異物」ほどなぜかとてもリアルな存在にみえる。
      そして危ない薬というもうひとつの「異物」。
      「異物」に揺れた小さな世界は内側からひっくり返って
      また小さな世界にたどりつく。
      その失望感と安心感。
      あいかわらず、彼らのリアルはちっとも頭に入ってこなかったけど、
      ラストシーン、小さな部屋でさらに小さな世界を見つめる二人が
      いつの間にか少し愛しくみえたから
      まぁそれはそれでいいのかなぁと。
      違和感の塊のような薔薇園さんと
      対照的にほんとに小さく小さく揺れるちるちゃんがよかった。

      | 立石 義江 | 芝居観る日々 | 00:29 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
      柴田智之一人芝居「寿」
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        2019年2月12日 なみきスクエア

        なかなか観たことのないタイプの一人芝居。
        老人介護施設で働き始めたA子さん。
        膨大な仕事量。
        高齢者の性格も、老いの実情もそれぞれで
        それは一人一人違う人間なのだから当たり前のことなのに、
        「一人で一晩、○人の高齢者のケアをする」と
        数字と時間を割り当てられてしまうことの理不尽さ。
        緻密に観察されたお年寄りの生態とA子さんの生活。
        しんどいながらも、柴田さんのキレキレっの演技で
        ユーモラスに描き出される施設の日常。
        「老い」というものが迫ってくるこの年齢になると
        これだけでもおなかいっぱいになるくらいの現実。

        A子さんの担当のお年寄りの一人、B次郎さん。
        学校の先生をしていたという穏やかで知的なご老人。
        B次郎さんとの会話に仕事の疲れを癒されていたA子さんだが
        彼にも老いはせまってくる。
        できないことが増えていき、やがて亡くなるB次郎さんの
        ご葬儀あたりから、お話はいっきにシュールな展開。
        いや、シュールというのも違うかもしれない。
        私の語彙力が足りない。
        B次郎さんのフラッシュバックなのだろうか。
        これまでの人生をたどり、
        思いだし、また忘れ、昇華していくまで。
        魂が肉体を離れ、離れがたくて震え共鳴しあうようなパフォーマンス。
        A子さんの過酷な日常とまっすぐに仕事に向かう姿勢。
        国を信じ、戦争に憧れ、裏切られ振り回されながら生きてきたB次郎さんの歴史。
        そして演者である柴田さん自身の生き様。
        3人の人生ががっぷりよつに組んで
        組んだままのたうちまわるような一人芝居。

        余談ですが、
        客席に1週前に同じなみきスクエアでのヒカリノオト公演で観た顔が。
        確か通りすがりに気になったと言って当日券買ってくれた人。
        あれがキッカケでまたなみきにお芝居観にきてくれたんだったら嬉しいなぁ。

        | 立石 義江 | 芝居観る日々 | 12:35 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
        「寝ても覚めても」
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          2018年9月26日 KBCシネマ 監督:濱口竜介

          せつなくてせつなくて胸が痛い。
          鮮烈で残酷で、とても美しい恋愛映画。
          大学生の朝子は写真展で出会った麦と運命的な恋に落ちるが、
          ふらふらとつかみどころのない麦は突然に彼女の前から姿を消す。
          2年後、朝子の前に麦と同じ顔をした男亮平が現れる。
          同じ顔でも全く違う性格、まじめで誠実な亮平。
          戸惑いながらも亮平に惹かれ、つきあうようになった二人。
          穏やかな暮らしを続け、ついに結婚を決めた朝子の前に突然麦が現れる・・・

          よく女の恋愛は上書き保存というけれど
          叶わなかった恋や、ふいに失った恋は後をひく。
          周りの反応ではどちらかというと女性には評判よし。
          男性からは非難ありという印象。
          優しい婚約者をふりきって突然現れた元カレと走り出す、
          かと思うと逃避行の車を止めてまた婚約者のもとに帰る朝子。
          わけがわからない、共感できないという声も聴く。
          当たり前だ、そんなん私だってわからんわ。
          なのにせつなくて泣けてくるのだ。
          昔亡くした恋人に似た人を街で見かけた時のように。
          自分の中で年齢をとらない彼と年齢を重ねた自分の差に気付いた時のように。

          「寝ても覚めても」のタイトルどおり。
          朝子がうたた寝にまどろむシーンがいくつかある。
          移動の車の中で、麦を待つ部屋の床で。
          突然大切な人を失くした時、それが夢ならいいのにと思う。
          でも、もしかしたら楽しく同じ時間を過ごしたことのほうが夢だったのかと思う。
          そんな夢とうつつを行き来するような感覚。


          | 立石 義江 | 映画観る日々 | 13:02 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |