シネマ歌舞伎「東海道中膝栗毛(やじきた)」
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    2017年6月8日 中洲大洋

    どこまでもドリフ。
    歌舞伎役者でドリフのコントをやったらこうなるの?
    いや、もしかしてドリフのコントの面白さが
    もともと歌舞伎っぽかったのか?
    そういえば、回り舞台だの、屋台崩しだの
    歌舞伎並みの豪華セットだったしなぁ。

    とにかく、まぁ、主演の染五郎・猿之助コンビが
    とことん三枚目っぷりを見せ
    右近ちゃんも獅童君も楽しそうにふざけ倒す。
    冒頭の歌舞伎座での2人のアルバイト(笑)シーンでは
    セルフパロディのように失敗だらけの吉野山を見せるかと思えば
    染五郎・猿之助の連獅子なんてなかなか贅沢なシーンもあり。
    構成はあの木下歌舞伎の杉原さんみたいだけど
    脚本は別の人で、演出は猿之助。
    でもあのラップの登場人物紹介はやっぱり杉原さんっぽい。
    お伊勢参りのはずがいつの間にラスベガスへ、って
    ぶっとんでるけど、案外当時のお伊勢参りって
    地元をでて羽目をはずして遊ぶ目的もあったようだから、
    ベガスへ行くみたいな意味合いはあっただろうしね。

    それにしても、「ワンピース」の時にも思ったけれど
    歌舞伎の女形は和服を着れば美しいのに
    洋服だと身体のゴツさが目立ってしまってどうにもいただけない。
    逆に言えば、いかに彼らが和服の所作にたけているか。
    いかに和服が体型をカバーして女性を美しく見せてくれてるか。
    ってことなんでしょうね。


    | 立石 義江 | 映画観る日々 | 13:30 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
    あなピグモ捕獲団「樫江田四姉妹のすすめ」
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      2017年5月26日 ぽんプラザホール

      サイコーにかわいい衣装、
      サイコーにCOOLな舞台装置、
      サイコーにかっちょいいあかり、
      お話もサイコーにPOPに仕上げてくるかと思ったら、
      ちょいとボディブロウ。
      そうかー、家族かー。そうきたかーとじわじわ考えてしまう。

      やっぱり劇団は家族なのか。
      俺はこの愛しい家族=劇団を守りぬくぞ、という
      博士の物語であり、劇団主宰の宣言のようにもみえた。
      そうなぞらえると、こちとらバツイチ。
      帰る場所をなくしたフリーの役者は
      なんとか自分の足で立つしかないやね。
      ま、たまには誰かとご飯食べながらね。

      大好きなイキウメのカタルシツだったかな。
      「一緒にご飯食べればなんとかなる」って大好きなセリフがあって。
      そんなことを思い出していた。
      きっと「一緒にご飯食べれば家族にもなれる」。
      いや、家族とご飯を巡る話みたいに感想書いてるけど
      これ、一応近未来SFだっけ?

      | 立石 義江 | 芝居観る日々 | 09:51 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
      清水きよしパントマイム一人芝居「幻の蝶」
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        2017年6月24日 住吉能楽堂

        確かに蝶の飛ぶのを観た。
        あの住吉能楽堂の古めかしい舞台。
        松の絵のバックのほかに何のセットがあるわけでもない。
        シンプルな照明とシンプルな衣装。
        でも、そこに蝶はとぶし
        清水さんは、少年にも鳥にもなれる。
        人間の身体って自由だなぁ。
        いや、それ以上に人間の想像力って自由だなぁ。

        観劇の二日前に、清水さんのパントマイムのWSを受けていたので
        表現者としての身体について考えながらみた。
        一日限り3時間ほどのWSで、パントマイムの基本をかじってみよう的な
        駆け足なものだったけど、清水さんはまずは丁寧に身体をほぐすことから始めた。
        必要な筋肉を鍛えるでなく、ぐいぐいストレッチするでなく、
        身体を解放するようにゆっくりとほぐしのばしていく。
        必要な動きを支える身体も大事だけど、必要な動きの邪魔をしない身体も大事なんだなと感じた。
        よけいな緊張は伝えたい表現の妨げになる。
        それは、セリフに関しても身体に関しても同じなんだな、と。
        WSで触れた清水さんの人柄とともに
        まっすぐに、表現や芸というものにむきあった舞台は
        とても心地よかった。

        | 立石 義江 | 芝居観る日々 | 12:47 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |