ナショナルシアターライヴ「ハングメン」
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    2017年4月20日 中洲大洋 

    ハングマンは絞首刑の死刑執行人のこと。
    ハリーはハングマンを引退して今は地元のパブの親父。
    絞首刑の廃止のニュースへの意見を聞きにあらわれた新聞記者。
    死刑への個人的意見は述べないと言っていたハリーは
    やはり引退したハングマンのピアポイントの名前を出された途端に
    インタビューに答える気になって・・・
    元死刑執行人が、パブの親父としてコニュニティの中心的存在であること。
    ハングマンとしての力関係は、コミュニティでの力関係とも
    密接に関係してること。
    ある意味人気商売的な?・・・

    このあたりの前提がわかってないと
    前半、少々のりにくい。
    会話の中でわかってくることではあるけど
    正直日本人には想像がつきにくいでしょう。
    元死刑執行人が地元の人気者だなんて。
    小さな企みから始まる後半の緊張感の盛り上がりと
    それを突き破る娘の登場。
    緊張と弛緩という法則通りに思わず笑っちゃうから
    これは喜劇なのかもしれないけど、
    結果としてはあと味の悪いラスト。
    やっぱりイギリス人は底意地が悪いね(笑)。

    | 立石 義江 | 映画観る日々 | 17:30 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
    「バンコク・ナイツ」
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      2017年4月13日 KBCシネマ 監督:富田克也

      タイというのは不思議な国だ。
      敬虔な仏教徒の国、聖なるものを大事にすると同時に
      観光客相手の風俗店やコピー商品もあふれる俗っぽい国。
      聖も俗ものみこむ包容力は、ある意味その信心深さや
      慈愛の深さからくるものかもしれないけれど。
      そのタイと光と闇がいっぱいにつまった映画。
      バンコク随一の風俗街タニヤのNO.1ホステス・ラックと
      元自衛隊員でバンコクに沈没しているオザワの
      恋愛ものであり、ロードムービー。
      バンコクに沈没したダメンズな男達の企みの合間に
      ちりばめられた景色。
      疾走する三輪タクシーから見るきらびやかなバンコクの夜。
      煌々と照らされた熱帯魚の水槽のようなタニヤの女たちのひな段。
      タイの田舎の漆黒の闇。
      得度式の行列のお祭りのようなにぎやかさ。
      ラオスの野原にあく爆撃跡の大きな穴の生々しさ。

      タイの女性のたくましさが心に残る。

      | 立石 義江 | 映画観る日々 | 20:16 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
      「LION 25年めのただいま」
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        2017年4月19日 KBCシネマ 監督:ガース・デイヴィス

        感動の実話の映画化、
        今ひとつのりきれんかったシリーズ第二弾!
        前日に観た「ジャッキー」に続いてのりきれんまま終わってしまった。
        予告編観た時はすごく見たいと思ってたから
        期待しすぎだったのかなぁ。

        実話でたどり着けるであろう結末がわかってるから?
        たどり着くまでの過程が今ひとつ盛り上がらなかったから?
        自分でもよくわからないけど、やっぱりこれも「ジャッキー」と同じく
        誰かに感情移入できたかどうか、かな。
        インドで迷子になって大変な思いをしたサルー。
        オーストラリアに養子にもらわれてからはひたすらいい子だったのに
        急に駄々っ子みたいになるのに今ひとつ思い入れられなかったんだな。
        アイデンティティの問題?
        理屈ではわかるんだけどなー。

        幼少期のサルーが素晴らしくかわいく
        グーグルアースそのままに
        空から移されるインドとオーストラリアの景色が美しく
        いい映画だとは思ってるんですけどね・・・
        「え?タイトルそこ?」とか最後の最後にまた突っ込みたくなったり。

        | 立石 義江 | 映画観る日々 | 13:17 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
        「ジャッキー」
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          2017年4月18日 ユナイテッドシネマキャナルシティ13 監督:パブロ・ラライン

          ファーストレディから突然未亡人に。
          ドラマティックな人生を送ったケネディ大統領夫人・ジャッキーの物語。
          夫に愛され、ファッションアイコンでもあった「可愛い女性」が
          夫を亡くして強くなっていく、守る女性、闘う女性になっていく姿。
          実話をもとにした感動の物語、なのだろうけど
          正直、のりそこねた。

          ナタリー・ポートマン、すばらしかった。
          目の前の夫の死という悪夢に追い打ちをかけるように、
          ホワイトハウスを出なければならぬ彼女が
          ありったけの華やかな衣装を着ながら
          各部屋をさまよう姿は亡霊のように鬼気迫り
          亡霊というには美しすぎて・・・
          いや、素晴らしかったのに今一つ感情移入できなかったのは
          あくまでも個人的な感覚で
          映画としてつまんなかったわけでは決してないんだけど。
          彼女の愛と虚栄と強さと脆さと、
          いろんな感情のドロリと混ざった先にある女性的な部分に
          共感できずにちょっとのりそこねちゃったんだな。
          男性と女性で評価やみどころのシーンがかわる映画かもしれないなぁ
          なんて思った。





          | 立石 義江 | 映画観る日々 | 11:19 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
          「20センチュリーウーマン」
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            2017年6月21日 KBCシネマ 監督:マイク・ミルズ

            キャリアウーマンでシングルマザーの母ドロシアに育てられたジェイミー。
            思春期で不安定な息子を心配した母は
            彼を見守ってと二人の女性に託す。
            親子の家でルームシェアするカメラマンのアビーと
            ジェイミーの幼馴染で理解者のジュリー。
            もう一人のルームシェアの同居人ウィリアムも含めて
            それぞれの生きてきた20世紀の物語と
            少年のひと夏の物語。

            アメリカの20世紀の時代背景がわかってたほうが面白かったかな。
            ニュース映像や当時の若者のスナップ写真がヒントのようだけど
            それが何を意味するのか読み解くには、私には知識が足りなかった。
            私にとってのてがかりはこれかな。
            息子:1964年生まれ 15歳
            母:1924年生まれ 55歳。
            息子はほぼ同じ年、同じ時代にティーンエイジャーだったってこと。
            そして、今の私はその母と同世代。
            母にこそなっていないけれど、自分の稼いだ金で生きてきて
            気が付けば、女としての衰えや老いと向き合う年齢になっていること。
            「今どきの若い者は」とは言わないまでも、若者の流行や考えがわからなくなってきていること。
            15の頃の私は何を考え、何をしていただろう。
            いい大人になる為にジェイミーのようにいろんなことを考えたり
            繊細に感じたりはしていなかったような気がする。
            勉強や規則やいろんなことの窮屈さを
            目の前の楽しさで紛らすように友達とおしゃべりをして、恋愛をして。
            ただ、この街を出たいという気持ちだけは彼と一緒だったかな。
            そして50を過ぎた私には・・・
            息子に女性の老いについての本を読まれた時の切ない顔が
            たまらんかったわ。

            少年が主人公のようで、実はタイトルの通り、
            20世紀のそれぞれの時代を生きた女3人が主役な映画だ。
            その中で、女たちに流されて生きているようで
            そこへいてくれる安心感を与えてくれるウィリアム、
            結構いい味だしてました。
            彼がドロシアの元夫のように
            株価をチェックするドロシアの背中をかいてあげるほんの一瞬のシーンが好き。
            元夫のよかったところは、左利きであいた右手で背中をかいてくれたことと
            言った時は「それだけ?」てあきれたいたけどね。
            昔の男を思い出す時なんかそんなものかもしれないね。
            胸に顔をうずめるのにちょうどよい身長差だったなー、とかね。



            | 立石 義江 | 映画観る日々 | 13:38 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
            「ムーンライト」
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              2017年4月6日 中洲大洋 監督:バリー・ジェンキンス

              マイアミのスラムに住む貧しい黒人の少年シャロン。
              学校ではいじめられ、ヤク中の母には拒まれた孤独な少年が
              自分でも説明のつかぬ同性の友人ケヴィンへの思いに戸惑いながら成長していく。

              少年期の「リトル」、ティーンエイジャーになった「シャロン」、
              そして成年した「ブラック」。
              それぞれの時代を3人の俳優が演じる。
              顔立ちも体つきも違ってて、
              特に筋肉ムキムキの大人になったブラックは
              あのリトルやシャロンとは別人じゃないの?と驚くが
              目が、というか視線が同じでもう一度驚く。
              あのはにかみともあきらめとも何とも言えない
              哀しみをたたえた視線が同じ。

              「月の光の中でお前は青く輝く」
              売人のボスのファンはこの孤独な少年を
              かわいがり、子供の頃に言われた言葉を少年に伝える。
              「お前の生き方はお前が決めろ」とも。
              シャロンにとって、父のようなこのファンの存在感。
              ファンは多分シャロンがハイスクールに入った頃に亡くなってるのだが
              彼の言葉はシャロンに影響を与え続ける。
              高校生になった彼が起こした事件も
              その後の彼の生き方も
              母を赦す優しい心も
              ケヴィンへの思いを大切に秘めてきた彼の一途さも
              その弱さも強さも、月の光のように彼が導いてきたような。

              マイアミの風景は、
              私が今まで映画やドラマで見てきた華やかな印象はなく
              月明りに照らされた静かなビーチと青く照らされた少年の姿、
              街のネオンに照らされた母親の姿だけが心に残った。
              映画を見たその足でうちの近くのビーチへ行きたかったが
              春の夜風はまだまだ冷たかった。
              いつか月のきれいな夜に
              マイアミには遠く及ばない小さな浜で
              あの立ち尽くす小さな少年の姿を思い浮かべよう。

              | 立石 義江 | 映画観る日々 | 13:47 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
              「彼らが本気で編むときは、」
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                2017年3月21日 ユナイテッドシネマキャナルシティ13 監督:荻上直子

                あのセリフが言いたくて、瓶入りのビールと赤いウィンナーを買って帰った。
                たこさんウィンナーにして、ビールを飲んで
                「ビールを考えた人にノーベル賞をあげたい」

                しみた。毛糸で編んだ柔らかくて白いおっぱい。
                リンコさんの中学時代のエピソードがせつなくて、
                何人かの友人や昔のクラスメイトの顔を思い浮かべた。
                あのごつい男子たちと体育の授業や同じトイレを使うのはいやだろうな
                と思い当たる男の子は何人かいたけれど
                彼らが私たちと同じような柔らかな身体と乳房を欲しがっているということには
                思い至らなかったな。
                元気ですか?
                あなたは今、あなたの望むかたちで生きていますか?
                LGBTという言葉が広まってきて、少しは生きやすくなりましたか?
                むしろひとくくりにされるのはイヤですか?

                トランスジェンダーのリンコさんとマキオのカップルと
                ネグレクトという虐待を受けてきたトモの疑似家族の姿は
                ほほえましくもせつない。
                大好きな「きらきらひかる」を思い出した。
                危ういバランス、寄り添わずにはいられない弱いモノたち。

                いつもヤンキー役ばかりの桐谷君が
                年齢相応の、やさしい男の人の役だったのも嬉しかった。
                別にファンなわけじゃないんだけど
                型にはめられるって役者としては面白くないだろうからね。





                | 立石 義江 | 映画観る日々 | 06:36 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                「エイミー、エイミー、エイミー!こじらせシングルライフの抜け出し方」
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                  2017年3月29日 中洲大洋 監督:ジャド・アパトー

                  どうやら私はこの手のおバカ映画が大好物らしい。
                  ガハガハ笑って見てたはずなのに、ちょっと泣けたりするのは、
                  どうにも私もダメ女なので思いいれしてしまうらしい。
                  「ぼくの美しい女だから」が大好きなのもそういうことかな。
                  いや、あれはおバカ映画じゃないけど。
                  若くもないダメ女の大人のおとぎ話。
                  「ブリジット・ジョーンズ」の一作目も好きだけど、ちょっと違うのよねー。
                  あの人王子様を信じてるから。
                  もう王子様を信じない、待てないところから始まるおとぎ話。
                  いや、それが好きっていうことは、私もどっかで信じてるってことかしら、おとぎ話。


                  映画みて、数日後にチャリを漕ぎながら、
                  気づくと「アップタウンガール」を鼻歌で歌っていた。
                  ん?なぜビリージョエル?と自分でも思ったあと、あぁあの映画かと思い当たる。
                  映画を見てからしばらくたってから湧いてくる、
                  このニヤリとする感じが好きだ。
                  エイミーがちょっと太目だったり
                  恋人のアーロンがそんなに美男じゃなかったりするのに
                  だんだん愛おしく見えてくるのもいいよね。
                  それって恋愛と似てるじゃない。
                  だんだんあばたもえくぼに見えてくるってのが。





                  | 立石 義江 | 映画観る日々 | 01:09 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                  「コクソン」
                  0
                    2017年3月30日 KBCシネマ 監督:ナ・ホンジン

                    映画をホラーだの心理サスペンスだの
                    無理矢理ジャンルでくくる必要はないのだろうけど
                    とりあえず怖い映画は苦手。
                    だからねー、そうとうためらったのよこの映画観るかどうか。
                    ただ「アシュラ」「お嬢さん」と来てここのところの韓国映画は
                    はずさないしなーと鑑賞。
                    國村さんも見たかったし。
                    結果思っていた怖さとは全然違う怖さ。

                    人は何を信じ、何を疑うのか。
                    人の噂やら宗教やら、報道やら。
                    情報に流されず、真偽をみわけることができるのか。
                    自分の目で見たものだけを信じるとしても
                    果たして今見えているものは真実なのか・・・
                    もう、何を信じていいのかわからない混乱の中では
                    時として「人」が一番怖かったり。

                    にしても、今回のファン・ジョン・ミンの胡散臭さったらないわー。(褒めてます)。
                    いい人イメージだったのに「アシュラ」の狂気の市長からのこの映画。
                    いやー、韓国映画ってほんとあなどれんわー。


                    | 立石 義江 | 映画観る日々 | 17:36 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                    「お父さんと伊藤さん」
                    0
                      2017年3月19日 昭和館 監督:タナダユキ

                      痛い。
                      藤竜也がうちの父ちゃんに見えてくる。
                      もちろんうちの父ちゃんはあんなにかっこよくないけど。
                      独善的な父親。
                      マジメに家族のために働いてきたのは確かだけど
                      正直、扱いにくい。
                      てか、昔は怖かったな、な頑固おやじ。
                      私は年取ってせっかち度と頑固度のグレードアップした
                      父ちゃんと暮らせるだろうか。
                      正直きついだろうなぁ。
                      それは多分彩にとっても同じことで
                      タイトルにあるように
                      伊藤さんというちょっと不思議なパートナーが
                      いることでお父さんとの距離を保てるんだろうなぁ。
                      てか、伊藤さんいいなぁ。
                      伊藤さん欲しいなぁ。
                      私からそれくらい年上の人ってなると
                      60代?70代?
                      一徳みたいな人がいいなぁ・・・

                      | 立石 義江 | 映画観る日々 | 01:00 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |